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芝浦運河点描…2

(『芝浦運河点描…1』のつづき)

13061.jpgアーバンランチの発着する、「ミナモ」の桟橋の対岸のみ、ご覧のような自然石(砕石かな?)を積んだ、法面護岸が完成していました。

これなら見た目も良いですし、艇から見れば、引き波の反射をやわらげてくれる効果も得られるので、一石二鳥と言ったところでしょう。

13062.jpg本来は、桟橋や揚搭設備を持っていたであろう倉庫が、テラスが直前に造られたことにより、水面から切り離され、ちょっと寂しい光景になってしまった例。

もちろん倉庫としては現役なのでしょうが、本来の荷受口であった、運河とのつながりが絶たれてしまった姿は、少々哀れでもあります。

13063.jpg新橋への切り替えは完了したものの、まだ工事の続く潮路橋の前後では、水面に旗やブイが設けられ、通航船に注意をうながしている箇所がありました。

仮設橋か、旧橋のものかはわかりませんが、まだ水中に取り除ききれていない矢板や橋脚が、残っているのでしょうか。


13064.jpg今回の芝浦界隈散策で、一番嬉しかったのがこれ。
全長わずか100mあまりの極小運河、芝浦北運河の奥には、建材の荷揚げ場があるのですが、独航艀が接岸しているのを、初めて見ることができたのです。

超ミニ運河とはいえ、水運の一翼を担う、生きた運河であるところに惹かれるわけです、ハイ。

水辺がが再開発され、ま新しいマンションや公園に囲まれながら、孤軍奮闘するこうした施設は何か所かありますが、まあ、やはり自分としては、声援を送りたくなってしまうわけで…。
先祖代々の先住者にもかかわらず、後から来た人たちに苦情を言われ(以下略)というお話を、ご近所の町工場の人たちからも、よく聞かされていますのでねえ…。

13065.jpg
これも「お絵描き水門」、私の脳内では、「たい焼きが電気ショックでシビレている」(笑)絵に見える、ユーモラスな絵柄の古川水門を後に、本日のお散歩を終了。

何度も通ったおなじみの運河でも、こうして小さな変化が楽しめるのが、都内の水路の面白さでもあります。東京南部の水路群も、しばらく訪ねていないので、機会があったらまた、見て回りたいですね。
撮影地点のMapion地図

(21年8月16日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 芝浦運河芝浦北運河古川水門

コメント

たいやき

たい焼きが電気ショックでシビレている

僕にもそう見えます。

こんな水門のささやかな絵、普段、陸上で生活していると、見る機会が無いですよね。
描いた人はどんな心境でここに絵を捧げたのでしょう…?
会ってみたいですね。

No title

豊栄丸さん千葉方面から来ますが、めったに来ないですね。

そこの建材屋さん(2社のどちらかがオーダーだと思います)が売れないと持って来ないんだと思います。

以前は諏訪丸(旧トンで130トン位とか浩山丸(旧トンで160総トン位)も運んでたけど・・・

その後しばらく東海ふ頭公園の前に朽ち果てて係留されてましたね。



Re: たいやき

>lonechuckさん
ご賛同ありがとうございました(笑)。
たい焼きに見えるのは、私だけではないことがわかり、安心しました!

Re: No title

>チョビカマさん
これはまた濃厚な情報、ありがとうございました!
同じ独航艀でも、建材は油槽船とくらべて、寂しい限りの現状ですが、頑張っていただきたいですね。
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