3月12日の目黒川
(『3月12日の桜偵察』のつづき)

●12日に目黒川を訪ねて目にした諸々のうち、桜以外‥‥ちょっと気になったものをこちらにまとめました。
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●あれ? これは以前訪ねたときはなかったような。河口北岸角には、荒川の河川航路標識に準じたデザインのものが掲げられていました。
準じた、と書いたのは、荒川の徐航標識が、赤の斜め線の上に黒の波線が乗っている描き方なのにくらべ、品川区の銘が入ったこれは、線の関係が逆になっており、波線も形が微妙に違うからです。まあ、実用上はこれで問題ないのでしょうが、バリエーションができてしまうあたり、道路標識と出自が異なることを感じさせます。

●目黒川に入っていきなり、南岸の高欄にこのような横断幕が。アイル橋の高欄にも、これと同じものが掲げられていました。
詳しくは「事前申請を!目黒川航行マナー啓発活動(3/25~26)」(Boaters NE)を参照していただきたいのですが、「3月25日(土)~26日(日)に事前申請のない全ての船舶等の目黒川の航行を制限します。」とあることでもわかるように、実質、輻輳期の進入制限です。

●以前から気になっていた、昭和橋~洲崎橋間北岸にぽつりと一ヶ所だけある、護岸を掘り込んだ形の階段を一枚。
「ガンギ」と呼びたくなるような簡素な形をしていますが、入口に扉を備え、踊り場まで柵が設けられているあたり、施設として整った雰囲気。ただ、水面から中途半端に高さがあり、この下には基礎護岸が当然あることを思うと、船着場の機能はないのでしょう。水難への対応なのか、それとも以前は量水機器でもあったのか‥‥。

●東海橋船着場。しばらく見ないうちに、干満対応の階段式にリニューアルされていました。以前の姿は、「6月14日の目黒川…3」に平成26年時点の写真があるのでご参考まで。
ううん、見たところ段を細かく分けすぎて、動力船にはいま一つ使いにくそうな感じが。カヤックやパドルボードなどを意識した仕様なのでしょうか‥‥。

●そして船着場の高欄にも、このような横断幕が‥‥。
「船着場周辺では 最徐行・Uターン禁止・関係者以外係留禁止」

●さらに要津橋の横断幕は、もっとストレート。「危険な暴走行為はやめましょう」であります。
「ようこそ目黒川へ!」「またのお越しを!」(『目黒川をのぞいてみると…3』参照)と来訪船艇の皆さんに向けて歓迎のメッセージを発し、「目黒川航行マナー」と銘打った水路誌を発行し、啓発に努めたり(『目黒川の水路誌が!』参照)と、品川区が注いできた努力は、並々ならぬものがあったわけです。
川面の賑わいが創出されたのは、品川区の尽力の結果ともいえますし、喜ぶべきことではありますが‥‥。どうもこれらの横断幕や標識を目にしてみると、状況は抜き差しならぬところまで来てしまったように思えてなりません。

●こちらは東海道新幹線橋梁の下流で見た工事現場。どうやら鋼矢板を抜いているようですが、ここにかつてあった水管橋の橋台を撤去する工事でしょうか?

●居木橋の下流には、やけにガッシリとした感じの、上屋を備えた仮設橋が。
Googleマップで見てみると、両岸に工事現場が広がっていたので、ストリートビューでさらにのぞいてみたら、中央新幹線、北品川非常口と変電設備の工事とありました。現場が川をまたいでいるため、建材か電力をやり取りする必要があるということなのでしょう。

●鈴懸歩道橋の横断幕は、若干ソフト(?)。「目黒川はゆっくり航行しましょう」。
う~ん、同じたたみかけられでも、注意書きはやはりツラいものがありますね。「ようこそ目黒川へ!」「またのお越しを!」とリフレインしていたころを知る者にとっては、何とも言えない寂しさがあります。それだけ現状を深刻にとらえている、ということは伝わってきますが。

●桁側面に噴水があって、ときに船艇の通航を阻む橋、御成橋‥‥今回は水が出ていないようだし、行けるかしら‥‥。
イヤ、近づいてみたら、各ノズルからチョロチョロといった微量ながら、連続して水がしたたり落ちています! 噴水を止めた直後だからでしょうか、締まりのなさに「だらしないな!」と悪態をつきたくなるほど。
横断幕の厳しい文言を見続けたせいもあって、気分がしぼんでいたところへ見たものですから、申しわけないですが遡上の意欲が萎えてしまい、ここで回頭、下航することにしました。
(令和5年3月12日撮影)
(『3月12日のトリさん』につづく)

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●あれ? これは以前訪ねたときはなかったような。河口北岸角には、荒川の河川航路標識に準じたデザインのものが掲げられていました。
準じた、と書いたのは、荒川の徐航標識が、赤の斜め線の上に黒の波線が乗っている描き方なのにくらべ、品川区の銘が入ったこれは、線の関係が逆になっており、波線も形が微妙に違うからです。まあ、実用上はこれで問題ないのでしょうが、バリエーションができてしまうあたり、道路標識と出自が異なることを感じさせます。

●目黒川に入っていきなり、南岸の高欄にこのような横断幕が。アイル橋の高欄にも、これと同じものが掲げられていました。
詳しくは「事前申請を!目黒川航行マナー啓発活動(3/25~26)」(Boaters NE)を参照していただきたいのですが、「3月25日(土)~26日(日)に事前申請のない全ての船舶等の目黒川の航行を制限します。」とあることでもわかるように、実質、輻輳期の進入制限です。

●以前から気になっていた、昭和橋~洲崎橋間北岸にぽつりと一ヶ所だけある、護岸を掘り込んだ形の階段を一枚。
「ガンギ」と呼びたくなるような簡素な形をしていますが、入口に扉を備え、踊り場まで柵が設けられているあたり、施設として整った雰囲気。ただ、水面から中途半端に高さがあり、この下には基礎護岸が当然あることを思うと、船着場の機能はないのでしょう。水難への対応なのか、それとも以前は量水機器でもあったのか‥‥。

●東海橋船着場。しばらく見ないうちに、干満対応の階段式にリニューアルされていました。以前の姿は、「6月14日の目黒川…3」に平成26年時点の写真があるのでご参考まで。
ううん、見たところ段を細かく分けすぎて、動力船にはいま一つ使いにくそうな感じが。カヤックやパドルボードなどを意識した仕様なのでしょうか‥‥。

●そして船着場の高欄にも、このような横断幕が‥‥。
「船着場周辺では 最徐行・Uターン禁止・関係者以外係留禁止」

●さらに要津橋の横断幕は、もっとストレート。「危険な暴走行為はやめましょう」であります。
「ようこそ目黒川へ!」「またのお越しを!」(『目黒川をのぞいてみると…3』参照)と来訪船艇の皆さんに向けて歓迎のメッセージを発し、「目黒川航行マナー」と銘打った水路誌を発行し、啓発に努めたり(『目黒川の水路誌が!』参照)と、品川区が注いできた努力は、並々ならぬものがあったわけです。
川面の賑わいが創出されたのは、品川区の尽力の結果ともいえますし、喜ぶべきことではありますが‥‥。どうもこれらの横断幕や標識を目にしてみると、状況は抜き差しならぬところまで来てしまったように思えてなりません。

●こちらは東海道新幹線橋梁の下流で見た工事現場。どうやら鋼矢板を抜いているようですが、ここにかつてあった水管橋の橋台を撤去する工事でしょうか?

●居木橋の下流には、やけにガッシリとした感じの、上屋を備えた仮設橋が。
Googleマップで見てみると、両岸に工事現場が広がっていたので、ストリートビューでさらにのぞいてみたら、中央新幹線、北品川非常口と変電設備の工事とありました。現場が川をまたいでいるため、建材か電力をやり取りする必要があるということなのでしょう。

●鈴懸歩道橋の横断幕は、若干ソフト(?)。「目黒川はゆっくり航行しましょう」。
う~ん、同じたたみかけられでも、注意書きはやはりツラいものがありますね。「ようこそ目黒川へ!」「またのお越しを!」とリフレインしていたころを知る者にとっては、何とも言えない寂しさがあります。それだけ現状を深刻にとらえている、ということは伝わってきますが。

●桁側面に噴水があって、ときに船艇の通航を阻む橋、御成橋‥‥今回は水が出ていないようだし、行けるかしら‥‥。
イヤ、近づいてみたら、各ノズルからチョロチョロといった微量ながら、連続して水がしたたり落ちています! 噴水を止めた直後だからでしょうか、締まりのなさに「だらしないな!」と悪態をつきたくなるほど。
横断幕の厳しい文言を見続けたせいもあって、気分がしぼんでいたところへ見たものですから、申しわけないですが遡上の意欲が萎えてしまい、ここで回頭、下航することにしました。
(令和5年3月12日撮影)
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