ガット船にびっくり!

春の兆しが濃厚になってきた水路上の空気を味わいたくて、砂町運河を再微速でゆるゆる東航。すると、曙運河・曙北運河の十字流の向こうから、二隻の清掃船が向かってくるのが遠望できました。ズーム一杯でスナップしていたら‥‥。

●砂町北運河から、ガット船が音もなくヌッ、といった感じで現れ、まあ肝をつぶしたの何の。
何分見通しのよくない水域で、かつプレジャーが輻輳する都内でも通航量の多いところ。汽笛を連続吹鳴しつつ出入りするのが普通と思っていましたから、壁の向こうから黙って出てきたときは、ご覧のとおりそこそこの距離が取れていたとはいえ、驚きました。再微速で歩かせていてよかった‥‥。朝で出入りが少なかったため、油断して汽笛を鳴らし忘れていたのかしら?

●船名は「青昇丸」。なりの割に軽快な感じで取舵を切ると、新砂水門へ船首を向けて、わずかに爆音を高めました。
びっくりはしたものの、これは間近でガット船の質量を感じながら雄姿を堪能できる、数少ないチャンス! 邪魔しないよう間合いを取りながら、空荷で高々とした舷側、赤い水線下をさらしつつ微速航行する姿を楽しみました(動画はこちらをどうぞ)。

完全な逆光になり、黒くシルエットと化してゆくどっしりとした船体が、キラキラと陽光を反射した水面を滑ってゆく‥‥。マストやダビットのディテールがかえって強調され、魅力的な角度でもあります。

●清掃船たちが正横を過ぎるのを待って、こちらも少しスロットルを押して回転数を加え、運河中央に出て、さて東航を続けるとしましょう。
振り返ると、「青昇丸」を先頭にヨット、清掃船と、サイズもタイプも異なったフネブネが単縦陣をなし、水門をかわそうとしているこれまた魅力的なシーンがスナップできました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の巡視艇』につづく)

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