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前川二閘門の変化…4

(『前川二閘門の変化…3』のつづき)

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大洲閘門に到着、水際に降りて、閘室を見通せるところからのぞき込んでみると‥‥ああ、やっぱり。前後の扉室が開放されていました‥‥。

前川の水位低下化区間が周囲の河川と水面を一にし、東西を守っていた二閘門とも開放状態とあっては、お役御免だと感じても、あながち外れた妄想ではないでしょう。

292017.jpg閘室上を渡る橋の上から、後扉室のゲート周りを眺めていたら、扉体の上にくつろぐ鳩さんの姿が。巻上機にかぶせられた、ステンレスのケーシング内に営巣しているのですね。

平成20年、初めて訪ねたとき(過去ログ『大洲閘門…1』ほか参照)から、鳩がいついているのを見ていましたから、ここはよほど環境がよいのでしょう。


292018.jpg
橋を渡って南岸に出、西側の前扉室を眺めてやろうと水際へ。そこそこ幅のある舗装道路が閘室を覆い、さして高さのないコンクリート生地のゲートが二つ、うっそり頭を出している風景‥‥。

ゲート設備だけ見るとうらぶれた雰囲気ながら、暗い感じがしないのは、水郷らしく周りが開けているのと、冬の穏やかな好天で陽光が降り注いでいるせいでしょうか。

292019.jpg
さて、水際に降りてみると、ひとつ衝撃が。

この水門より先は
通行許可のない船は
入れません

※農業用水路のため 
潮来市 土地改良区 
潮来市


292020.jpg米島閘門にはなかったので、ようやく、といった感じもしましたが、ここで初めて、一般船艇の自由通航が禁じられた区間であることがわかったわけです。

一時的なものなのか、このまま河川の改修とともに、両閘門とも撤去の方向に進むのか‥‥。もともと通航量が僅少な区間でしたから、水郷からまた一つ、極小閘門のある風景が失われるであろう、そんな気がしてなりません。
撮影地点のMapion地図

(令和5年1月2日撮影)

(『前川二閘門の変化…5』につづく)

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タグ : 前川大洲閘門閘門水郷