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前川二閘門の変化…2

(『前川二閘門の変化…1』のつづき)

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堤防上に戻って、閘室を改めてのぞいてみると‥‥あっ、前扉室だけでなく、後扉室もゲートが開放されている!

ということは、前川が鰐川と同じ水位になったこと、つまり水位低下化河川でなくなったことを意味しています。これには驚かされました。どういったいきさつでこうなったのかはわかりませんが、水位差がなくなったということは、閘門が不要になったと考えて間違いないでしょう。

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292008.jpg南側に出て、後扉室ゲートを一枚。こちらも信号は消灯しており、生気が感じられません。

もう一つ気になったのは、どちらも扉体が全開でなく、通水だけを目的としたような、中途半端な開き方であったこと。つまり、水は通しても、船底の進入は拒みたい、という意思を感じたのでした。前扉室にも、「通船禁止」などと表記した看板はなかったものの、これではカヤック程度でも通れなさそうです。

292009.jpg管理橋を渡ると、閘室の水面へ降りる階段の扉が開放されていたので、失礼して降りてみました。

前川の堤防がかさ上げ・強化されたとか、水田などの排水を他に取るようにしたとか、水位低下が不要になった理由は何でしょう。前川の西を守るもう一つの閘門、大洲閘門も同様なのでしょうか。


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閘室の水面近くから鰐川方、前扉室を見上げて。この様子だと、次に訪ねたら後扉室が撤去され、前扉室だけ‥‥つまり、単なる樋門になっているかもしれないと、マイナス思考になりながら眺めたものです。

何しろ同じ水郷の小閘門では、扇島閘門の前例がありますから、そう考えてしまうのも無理からぬところ。ああ、また水郷から魅力的な閘門風景が消えるのか‥‥(脳内ですっかり既定の事実に)。
撮影地点のMapion地図

(令和5年1月2日撮影)

(『前川二閘門の変化…3』につづく)

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タグ : 前川米島閘門閘門水郷