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11月13日の水路風景

(『11月13日のフネブネ』のつづき)

289036.jpg道々目にしたもののスナップをまとめます。出港前の静かな水面をゆるゆる泳ぐオオバン君のシルエット。

朝の赤味がかった淡い光の中、鏡のような水面に航跡を描いて、ただ一羽音もなくすーっと移動してゆくさま‥‥群れをなして川面をざわめかせるのとは、また違った風情がありました。


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砂町運河と曙運河・曙北運河との十字流上空を、長い高架で縦断する京葉線潮見~新木場間。おなじみの風景ではありますが、光線によってはハッとする表情を見せてくれることも。

東側の高架側面が朝日を受けてほんのり染まり、朝靄が彼方の曲線トラスをかすませて‥‥早起きしてよかったと思える一瞬です。

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第一航路で、右舷標識の4番ブイをかすめて南下したときの一枚。港内をうろついていると、ブイに惹かれてわざわざ近づくことも少なくないのですが、その形や鮮やかな塗色とともに、哀愁をまとっているのがブイの魅力かも、と思えるようになりました。

広大な水面に点々と設置されて、ゆらゆらと揺れつつ同輩と離れ孤立して航路を守る姿は、凛とした清々しさを覚えると同時に、どこかもの悲しい雰囲気も感じられて、つい吸い寄せられてしまうのでした。

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朝靄のヴェールをまとった青海コンテナ埠頭のクレーン群。これも早起きならではの光景ですが、早朝に出るときは横浜方面なら湾奥の直行航路を取るなど、東京港西側のこの時間帯に意外と縁が薄いため、ひとつひとつに素朴な感動がありました。

289040.jpgコンテナ埠頭の真裏に当たる、お台場外貿ライナー埠頭でのスナップ。1800mの全長を有する埠頭に並ぶ上屋は、1号から9号まで番号が振られていますが、そのうちの6号上屋を目にして「おっ(笑)」となったもの。

「都営6号」だけでも目を引かれるのに、イチョウの葉のマークが描かれたとあっては、たたみかけられたも同然。もちろん、地下鉄を思い出したのでした。

(令和4年11月13日撮影)

(『都市計画運河橋梁に触れる』につづく)

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タグ : 砂町運河東京港水辺の鳥たち