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「もがみ」型護衛艦来航…2

(『「もがみ」型護衛艦来航…1』のつづき)

289006.jpgでは、右舷後方からゆっくりと航過しつつ眺めてゆきましょう。ちなみに手前が「もがみ」、奥が「くまの」です。

艦尾から断面のシルエットを目にすると、おにぎりの上に楊枝が刺さっているというか、何かの記念碑か慰霊塔のようにも見えて、護衛艦離れした、としかいいようがありません。写真では何度も拝見していましたが、実物を目前にすると、その斬新さが改めて伝わってきます。

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雲に隠れていた太陽が顔を出しましたが、時間帯ゆえ当然ながら完全な逆光。それでも水面に反射した陽光で、細部が少し判別できるようになってきました。

艦旗掲揚時刻を控えて、しきりに号令の放送が聞こえ、甲板上には慌ただしく動く乗り組みさんの姿が見られて、自衛隊艦艇らしい引き締まった雰囲気。旭日に浮かび上がるフネ、絵になります。

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「もがみ」のヘリコプター甲板、格納庫の入口付近を眺めて。ステルス性に配慮し、従来は安全網だった甲板周囲の起倒式ハンドレールは、一枚板を連ねたタイプとなり、内舷の側壁はエッジの立った平滑な壁面となりました。

格納庫上の装備は、これが初見の「SeaRAM」近接防空ミサイル。従来はファランクス多銃身機銃が主流でしたから、外観とともにこれも新しく感じられたものです。

289009.jpg中央部、マストと艦橋周り。船体のタイプは、甲板の重ね方から見て長船首楼というべきなのでしょうが、外舷から上部構造物まで連続した面になっているので、中央船楼型の印象が強いですね。

そして何より、舷側の開口部すべてに硬質のハッチが備えられ、きれいにツライチとなっているところがいいですよね。従前の艦だと、ステルス性を重視したとおぼしき艦形でも、この点は不徹底でしたから。

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いったんズームを戻して、「もがみ」の全景を一枚。すでに各所で語られていますが、艦首から始まる舷側上半のナックルラインが、日本刀のように見えることも手伝っているのでしょう、実に引き締まった、簡潔かつ清新なフォルムに思えたものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和4年11月13日撮影)

(『「もがみ」型護衛艦来航…3』につづく)

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タグ : 護衛艦東京港