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7月18日の浮流物

(『7月18日の晴海橋梁』のつづき)

284017.jpgこの日は、浮流物が実に多い日でもありました。降雨量の増える夏とて、下水の合流で水質が悪化するのは致し方ないところですが、豪雨のあった後は高水敷などからの流出物も加わって、さまざまなモノが川面を下ってくることに。夏の風物詩というべきでしょうか。

大半は、写真のように草や木っ端クズが集まって、島状に固まったもの。突っ込んだらことなので、行き足を抑え、舵さばきで右へ左へとかわしながらの船行きとなります。

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丸太や太い木の枝にもたびたび出会いました。高水敷の木が流圧で折れ、そのまま流されてきたのでしょうか。写真の二股になった流木はその中でも大きかったもので、長さおよそ2m。もちろん、ぶつかったらただでは済まないサイズです。

284019.jpg木っ端の浮島以外の大物(?)の浮流物としては、上のような木がダントツに多く、プラ系のものは少ないのが今回の印象でした。

唯一目に留まったのが右のゴミ箱‥‥でしょうか。取っ手のついたグレーの四角いプラ容器。什器系は珍しいので、わざわざ艇を寄せて眺めてしまう‥‥。


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これは何だろう、簡素な閂みたいな金具が小口に見られたので、フタのようですね。板状のものはこれと下掲の2点に留まりましたが、豪雨の激しさを思わせる浮流物に、怖気をふるったものです。

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帰港直前に出くわしたのが、今回最大級のふるった物件。戸板です! 「いや~‥‥ねえ?」と、わけのわからない独白が口をついて出てしまいました。昔、先代艇に乗っていたころ、相模湾の初島沖で出会った、応接セットにあるようなスツールを目にして以来の衝撃かも。

たかが浮流物に、と呆れられたかもしれませんね。どんぶらこと漂い流れてくる彼らに、ちょっとですがフェティッシュな気持ちを抱いているのは事実。どこから、どうして流れてきたのか、あれこれ妄想したくなる面白さもありますが、水にふやけて変わり果てた姿をどこか哀れに思う感情が、艇を寄せてまで眺めたくなる気にさせるのかもしれません。

(令和4年7月18日撮影)

(『7月18日のフネブネ』につづく)

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タグ : 砂町運河