2月6日のフネブネ…2
(『2月6日のフネブネ…1』のつづき)
●おっと、旧江戸川の分で積み残し。三共油化の桟橋にもやう「三栄丸」。影に入ってしまいましたが、桟橋場を伸びるパイピングをバックに、油槽船らしいケミカル(?)な雰囲気。
過去にも触れましたが、おなじみの船影ながら、航行中の姿に出会ったことがありません。今年こそご縁がありますように。
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●墨田川造船本社前、千葉県警水上警察「ぼうそう」、巡視艇「おとつばき」。千葉県警の艇は久しぶりに見ますね。こちらは修理でしょう。「おとつばき」はハルナンバーから、昨年12月に見た「はやかぜ」の同型艇のようです。

●木村造船所の建屋の中は、船名不詳の警備艇2隻と、消防艇「はるみ」でぎっしり。トランサムの水線下にそそられるものが。いずれも塗装中のようで、奥の艇はマスキングされていました。

●晴海埠頭の旧客船ターミナル近くには、都立大島海洋国際高等学校の練習船「大島丸」が。一昨年就航したまだ新造船といっていい船で、純白の塗装も美しく、冬の陽射しに輝いていました。
この角度から見たかぎりでは、恰幅のよい、大きさの割に頼もしい雰囲気を感じたのでした。離島の水産系高校が運用する船だけに、凌波性重視というか、外洋の荒波をものともしないような堅牢さが伝わってきて、見た目にも何か安心感を覚えたものです。

●晴海ではおなじみの顔、水産庁の漁業取締船、「東光丸」(右)と「白竜丸」。船尾形状が対照的なのに惹かれて、一枚スナップ。
角に丸みを持たせながら、作業性のよさそうな平面のトランサムと、まろやかという形容がぴったりの、少し時代がかった色気すら感じさせるクルーザー・スターン。各様の魅力があって、よいものですね。


●朝潮運河の業務船溜で、ひゅっと目線が吸い寄せられた一隻。もと曳船とおぼしき船体ながら、甲板室を取り去り、2本のスパッドと右舷側に小型のクレーン、それに発電機ほかもろもろを積んでと、便利屋さんとでも呼びたくなるような作業船。何度か見かけていたはずだけれど、今回ようやく気付きました。
スパッドの寝かせ方が、ツツバサミに横たえた大型和船の檣を思わせて、惹かれるものが。塗装はきれいで手入れが行き届いていることを感じさせましたが、タイヤフェンダーがいかにも密で、船名が「新海✕号」としかわからないのが残念。

●最後は墨田川造船辰巳を訪ねました。おお、「まつなみ」の入渠した姿は2度目ですね。ご縁があるようです。浮きドックから大きな甲板室をはみ出させたこの光景、何ともユーモラス。
桟橋で艤装中の2隻は、12月に本社前で見た「いせかぜ」と「はやかぜ」。カサ高な「まつなみ」と並ぶと、その小ささが際立ちます。

●船尾側をのぞいてみると‥‥。前回、一昨年とは違ってノズル周りをごっそり取り外しており、ポツポツとボルト穴の開いたフランジの向こう、船体内の隔壁まで見え、興味深く拝見。ウォータージェットを修理しているのですね。

●最後は船ではありませんが、驚かされた一件をメモ書きしておきましょう。朝、自艇上に上がってオーニングを外し、たたんで船倉に入れようと甲板上のハッチを開けると‥‥。
‥‥えっ、カニ!?
正確には、脱皮したカニの抜け殻でしたが、ハッチの縁にある排水のために切った溝に、はさまっていたのでした。スカッパーは開放してあるので、カニが泳ぎ着いて艇内に入ることは何の不思議もありませんでしたが、今は真冬の2月。この手の陸ガニは冬眠しているはずでは‥‥。それとも私が知らないだけで、冬でも活動している小型のカニがいるのかしら。
(令和4年2月6日撮影)
(この項おわり)

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過去にも触れましたが、おなじみの船影ながら、航行中の姿に出会ったことがありません。今年こそご縁がありますように。
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●墨田川造船本社前、千葉県警水上警察「ぼうそう」、巡視艇「おとつばき」。千葉県警の艇は久しぶりに見ますね。こちらは修理でしょう。「おとつばき」はハルナンバーから、昨年12月に見た「はやかぜ」の同型艇のようです。

●木村造船所の建屋の中は、船名不詳の警備艇2隻と、消防艇「はるみ」でぎっしり。トランサムの水線下にそそられるものが。いずれも塗装中のようで、奥の艇はマスキングされていました。

●晴海埠頭の旧客船ターミナル近くには、都立大島海洋国際高等学校の練習船「大島丸」が。一昨年就航したまだ新造船といっていい船で、純白の塗装も美しく、冬の陽射しに輝いていました。
この角度から見たかぎりでは、恰幅のよい、大きさの割に頼もしい雰囲気を感じたのでした。離島の水産系高校が運用する船だけに、凌波性重視というか、外洋の荒波をものともしないような堅牢さが伝わってきて、見た目にも何か安心感を覚えたものです。

●晴海ではおなじみの顔、水産庁の漁業取締船、「東光丸」(右)と「白竜丸」。船尾形状が対照的なのに惹かれて、一枚スナップ。
角に丸みを持たせながら、作業性のよさそうな平面のトランサムと、まろやかという形容がぴったりの、少し時代がかった色気すら感じさせるクルーザー・スターン。各様の魅力があって、よいものですね。


●朝潮運河の業務船溜で、ひゅっと目線が吸い寄せられた一隻。もと曳船とおぼしき船体ながら、甲板室を取り去り、2本のスパッドと右舷側に小型のクレーン、それに発電機ほかもろもろを積んでと、便利屋さんとでも呼びたくなるような作業船。何度か見かけていたはずだけれど、今回ようやく気付きました。
スパッドの寝かせ方が、ツツバサミに横たえた大型和船の檣を思わせて、惹かれるものが。塗装はきれいで手入れが行き届いていることを感じさせましたが、タイヤフェンダーがいかにも密で、船名が「新海✕号」としかわからないのが残念。

●最後は墨田川造船辰巳を訪ねました。おお、「まつなみ」の入渠した姿は2度目ですね。ご縁があるようです。浮きドックから大きな甲板室をはみ出させたこの光景、何ともユーモラス。
桟橋で艤装中の2隻は、12月に本社前で見た「いせかぜ」と「はやかぜ」。カサ高な「まつなみ」と並ぶと、その小ささが際立ちます。

●船尾側をのぞいてみると‥‥。前回、一昨年とは違ってノズル周りをごっそり取り外しており、ポツポツとボルト穴の開いたフランジの向こう、船体内の隔壁まで見え、興味深く拝見。ウォータージェットを修理しているのですね。

●最後は船ではありませんが、驚かされた一件をメモ書きしておきましょう。朝、自艇上に上がってオーニングを外し、たたんで船倉に入れようと甲板上のハッチを開けると‥‥。
‥‥えっ、カニ!?
正確には、脱皮したカニの抜け殻でしたが、ハッチの縁にある排水のために切った溝に、はさまっていたのでした。スカッパーは開放してあるので、カニが泳ぎ着いて艇内に入ることは何の不思議もありませんでしたが、今は真冬の2月。この手の陸ガニは冬眠しているはずでは‥‥。それとも私が知らないだけで、冬でも活動している小型のカニがいるのかしら。
(令和4年2月6日撮影)
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