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水門先生と江東運河地帯…8

(『水門先生と江東運河地帯…7』のつづき)

12036.jpgここでちょっとした航路情報を(と言うほどのことではないかな)。大横川北端近く、菊川橋(A.P.+2.7m)の北、水路ほぼ中央に、ペットボトルを利用したブイが、写真のように2個設けられているのを発見。

何か沈置物でもあるのかしらと、西側に充分避けて通りながら、ブイの下に垂れるロープの先を、しげしげ眺めましたが、水中に何があるのかはわかりませんでした。
三浦にいたころは、こんなブイが至るところにあり、下にはタコツボなどの仕掛けを引き上げるための、長いロープが続いていたりしたので、気が抜けなかったものです。
撮影地点のMapion地図

12037.jpg竪川に入りました。だいぶ曇ってきたとはいえ、夏空の下の微速航行はツライものがありますから、首都高のつくる日陰が何よりのご馳走となり、一同「ああ~、スズシイ~」をまたも連呼。写真は竪川橋、A.P.+4.3m。

橋脚は、航路中央を空けた二本のタイプで走りやすく、頭上の首都高も西側に向けて高度を取ってゆくので、両岸の家並が低いこともあり、光りがよく差し込む明るい高架下水路です。

架かる橋たちも、直線的な桁橋が多いせいか、パース画のような風景によくなじんで、独特の景観を作り出すのに一役買っている風ですね。佐藤氏も、日陰の快適さとともに、この眺めを気に入ってくださったようです。
(竪川については、過去ログ竪川…1』ほか参照)

12038.jpg出口近く、一の橋に近づいてくると、水底が見えるほど浅くなり、ついには魚探の感も0.8mに。エンジンをチルトアップしつつ、「いや~、浅いですねえ」と繰り返しながら、なぜかニヤつく船頭。

写真は一の橋西側に浮かぶ、船宿のポンツン小屋。「なんか、家がそのまま浮かんでいるみたいですよね!」と、佐藤氏も水門撮影のときに発見され、すでにお気に入りのようです。
考えてみると、ちゃんと下見板で四方を張った、正当な(?)和式バラックの桟橋小屋って、もはや都内では貴重かもしれませんね。

12039.jpg竪川水門を出て、都市河川随一の濃厚さを誇る、江東運河地帯めぐりもおしまい。お二方、お疲れさまでした。

まあ、単に、私の行きたいところにお付き合いいただいただけなのですが、しばらくぶりに西側河川をうろついてみて、さまざまな変化を見ることもでき、興味深いご意見もうかがえて、楽しい航行でした。
撮影地点のMapion地図

12040.jpg帰路は隅田川を下り、亀島川にも立ち寄ってみました。日本橋・亀島川の両水門に守られたここは、都心には珍しい階段状護岸が残り、船溜も今なお活気があるなど、かつての河港街の面影を残す貴重な水路。

都内の現役橋では最も古い南高橋と、亀島川水門が見えるところまで来ると、水面に休んでいた海鳥たちがいっさんに飛び立ち、いにしえの港情緒を思い起こさせるようでした。
撮影地点のMapion地図

(21年8月9日撮影)

(『臨港消防署の異変』につづく)

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タグ : 大横川竪川竪川水門亀島川高架下水路江東内部河川

コメント

No title

高橋から見る佃島の夜景v-484が綺麗なんですよv-363

Re: No title

高橋から佃島が見えるのですか、それは知りませんでした。
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