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2月6日の旧江戸川…4

(『2月6日の旧江戸川…3』のつづき)

276016.jpg異様な物件の正体は‥‥
江戸川清掃工場の煙突でした。

天を突くような高さの煙突のてっぺんに、2階建てプレハブ詰所くらいの規模でしょうか、屋根の勾配までつけたナニカが刺さっているその異物感たるや。子供のころ文具店でもらったキャラクターものの消しゴム(消えない)を、鉛筆の尻に差し込むとこんな風だったなあ‥‥。

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近づくほどに、不安をあおる高重心な外観にココロ惹かれる衝動を抑えきれず、先端の"詰所"をズームでたぐって、もう撮る撮る。いや~、あの中で働く人がいる(この日は日曜だったので、休みでしょうが)と思うと、水面から見ていても、下腹がス-スーするような感覚に襲われますわ。

"詰所"を支える桁の側面には「Hitz」「TAKENAKA」の銘が。日立造船、竹中特定建設工事共同企業体のロゴなんだそうです。

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上流側から眺めたところ。煙突の先っぽだけでなく、清掃工場の本屋もカバー様のものですっぽり覆われ、手厚く養生されながら工事を行っているのがわかりました。

そう、清掃工場は煙突ともども解体中なのです。詳しくは「江戸川清掃工場建替工事」に概要、進捗含め逐一アップされていますが、令和2年9月から同9年5月までの長期にわたり、解体と建て替えを行うそう。巨大なテントをかぶった様子もなかなかの圧巻で、煙突に勝るとも劣らないインパクトです。

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しかし、どの角度から見てもオーラを発していますなあ。振り返りながら、しつこくズームで連写。

あの"詰所"の中で煙突の先端を少しづつ解体し、短くなった分だけ"詰所"が降りてくる、という仕掛けですね。かつて、スカイツリーが伸びてゆくさまを写真に撮って記録する人が多くおられましたが、今回はそれと逆ができるのではないでしょうか。巨大煙突が縮んでゆくのを日々撮るのも、なかなか体験できないことだけに、興味深いことでしょうね。

276020.jpg道々には造船所があって、さまざまな船影が楽しめたのですが、これは後ほどまとめるとしましょう。青空の下、微速航行を続けて久方ぶりの流頭部、江戸川水閘門が見えるところに達しました。

江戸川河川事務所のマイクロ鉄塔も美しく、さざ波立つ川面の向こうに居並ぶ堰柱の風情は、平成の初めに通航したときから変わらない魅力を放ち、この歳になってもやはりワクワクするものがあります。さあ、閘門に向かいましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和4年2月6日撮影)

(『2月6日の旧江戸川…5』につづく)

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タグ : 旧江戸川