12月12日の横浜水路…4
(『12月12日の横浜水路…3』のつづき)
●高架下水路の硬質な眺めと、みっちりの船溜が発散する船いきれを同時に楽しめる入江川第二派川。都内で近い雰囲気があるのは古川下流部くらいになり、横浜ならではの水路風景といってよいでしょう。
ここを直進すれば、子安浜で運河の漁村風景も堪能できるのですが、今回は次の丁字流で港内に出て、帰路につかなければいけません。

●横転した沈船が目に入り、水鳥がちょこんと留まっているのも可愛らしく、思わずスナップ。
都市部の河川・運河では不法繋留船の一掃が進んだせいか、沈船に出会うのもまれになったため、目を引かれてしまったのでした。貝の付き方からして、浸水・横転してから少なくとも1年くらいは経っているものと思いますが、こんな風にならないよう、日ごろの点検は怠りなくしたいものです。

●まっすぐ進みたいのをガマンして右へ折れ、入江川第四小派川に入りました。延長こそ約500mですが流路幅は60mほどあり、小派川の名に似つかわしくない、埋立地の運河らしい風貌を持つ水路です。
雲がだいぶ多くなってきて、夕方のように撮れてしまいましたが、時刻はまだ9時を回ったところ。水面だけでなく両岸ともに静かで、引き波を立てるのがはばかられるような雰囲気でした。

●最初にオッ、と惹かれた物件は、左手にあったこのクレーン‥‥テルファーというべきでしょうか。地図によると三菱倉庫とありました。
ゆるくハの字に開いた脚、3フロア分の高さを支えているだけあってスラリと長く、天地が絞られた形とあいまって、細く頼りなげながらスマートな感じもします。現役時はレールが水面上まで伸びて、艀荷役に活躍していたのでしょうが、ご覧のとおり脚からこちらは切断されていました。
●古賀オールで拝見した「鋼板剪断機械」のメーカーズプレート以来、この手のクレーンのホーロー看板風の銘板には、惹かれるものがあります。先端近く、側面に見えたのでズームでたぐってみると‥‥。
いや、期待を裏切りませんでした。「カネカ」の紋に「2屯-3屯」の表記が渋くてたまりません! メーカーは鹿島製作所。紺色の地に白抜き文字もいいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…5』につづく)

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ここを直進すれば、子安浜で運河の漁村風景も堪能できるのですが、今回は次の丁字流で港内に出て、帰路につかなければいけません。

●横転した沈船が目に入り、水鳥がちょこんと留まっているのも可愛らしく、思わずスナップ。
都市部の河川・運河では不法繋留船の一掃が進んだせいか、沈船に出会うのもまれになったため、目を引かれてしまったのでした。貝の付き方からして、浸水・横転してから少なくとも1年くらいは経っているものと思いますが、こんな風にならないよう、日ごろの点検は怠りなくしたいものです。

●まっすぐ進みたいのをガマンして右へ折れ、入江川第四小派川に入りました。延長こそ約500mですが流路幅は60mほどあり、小派川の名に似つかわしくない、埋立地の運河らしい風貌を持つ水路です。
雲がだいぶ多くなってきて、夕方のように撮れてしまいましたが、時刻はまだ9時を回ったところ。水面だけでなく両岸ともに静かで、引き波を立てるのがはばかられるような雰囲気でした。

●最初にオッ、と惹かれた物件は、左手にあったこのクレーン‥‥テルファーというべきでしょうか。地図によると三菱倉庫とありました。
ゆるくハの字に開いた脚、3フロア分の高さを支えているだけあってスラリと長く、天地が絞られた形とあいまって、細く頼りなげながらスマートな感じもします。現役時はレールが水面上まで伸びて、艀荷役に活躍していたのでしょうが、ご覧のとおり脚からこちらは切断されていました。

いや、期待を裏切りませんでした。「カネカ」の紋に「2屯-3屯」の表記が渋くてたまりません! メーカーは鹿島製作所。紺色の地に白抜き文字もいいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…5』につづく)

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