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12月12日の横浜水路…1

(『帷子川ほんの少し…10』のつづき)

275071.jpgいま考えてみれば、派新田間川や滝の川をちょっとのぞいてみるくらい、しておけばよかったと思えたのですが、この時点では昼近くから強風の予報が頭を離れず、少しでも帰路の里程を消化したい気持ちがあって、早々に帷子川を離れたのでした。

写真は山の内埠頭、消防隊の演習中をスナップ。「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」と、ずいぶんいかした名前を掲げていますね。

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帷子川を出てはみたものの、いくつか確認しておきたい物件がふと思い当たり、ほんのちょっと道草を食おうと色気が出たのですから、いい気なものです。ほんの短時間だけだよ、と自分にいい聞かせつつ北上、入江川第二派川を目指しました。

上写真、山の内埠頭のすぐ東側には、高架道路・コットン大橋の向こうにドックの扉船が。浅野ドックの跡ですね。現在船の科学館で保存されている「宗谷」を、南極観測船に改装した造船所としても知られています。

275073.jpg入江川第二派川の河口まで来て、またも色気が出てしまいました。千若町2丁目と瑞穂埠頭との間に架かる瑞穂橋の向こう、瑞穂鉄橋に撤去のうわさがあることを思い出し、見ておこうと舵を右へ。

全高が低く抑えられているせいか、道路橋の瑞穂橋を仰ぐ角度からだと、上部構造がある下路式の鋼橋にもかかわらず、鉄橋が全く見えないのは不思議な感じがします。

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くぐりながらぐっと見上げ、曲弦トラスの構造美を堪能。供用を止めて久しいので錆が進んでいるものの、昭和9年竣工の重厚さが間近に感じられて、ディテールの一つ一つが目に快いですね。

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距離を取って、南北の鈑桁を少し入れての一枚。瑞穂橋のアーチが曲弦トラスの上に同心円状に広がり、扁平さが強調されるアングルでもあります。ふと下に目線を移したところ、一瞬、橋脚が逆ハの字になっているように思えたのですが、これは支承の台座が前後に張り出しているための錯覚で、橋脚本体は普通の台形断面でした。

鉄橋を楽しんだら直ちに反転、入江川第二派川に進入。確かめておきたいこと、見ておきたいものがいくつかあるのですが、強風のことも気になるので、あまりのんびりしてはいられません。
撮影地点のMapion地図

(令和3年12月12日撮影)

(『12月12日の横浜水路…2』につづく)

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タグ : 横浜港