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帷子川ほんの少し…7

(『帷子川ほんの少し…6』のつづき)

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いやもう、その低さはもとより、部材が重厚かつ星霜を経ていることも手伝って、圧迫感が半端ではありません。首をすくめて針路を保つのが精いっぱいなので、何本くぐったか数える余裕はありませんでしたが、ずいぶん長い時間に感じられたものでした。

275052.jpg一瞬空間ができて、どうやらJRの橋は終わったようだと思ったのもつかの間、今度は相模鉄道のそれでしょうか、下端がフラットな桁がのしかかってきました。

しかし、こんな桁が密集した余裕のない場所で、「桁に注意」と掲げられているとは‥‥あっけにとられるとともに、クスッとしてしまうような可笑しみが。



275053.jpg抜けた! プハ~ッ、と詰めていた息を吐いて、思わず艇を一回転させて見直してしまうあたり。道路橋だって、これより幅の広いものはあるのでしょうが、鉄道橋の低いのはどこか重圧が違いますよね。

いやまあ、しかし次から次へと、息をもつかせぬ濃厚さ。みなとみらい橋からここまでわずか1.6㎞あまりに、8回も費やしてしまっただけの情報量(?)はあります。

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艇をぐるりと回頭させ、変形丁字流の南側、帷子川の流路に向き直りました。白いランガーは、県道13号線新横浜通りの平沼橋、その向こうは元平沼橋。河道は十分な幅があり、水深も問題なさそうでいかにも走りやすく見えますが‥‥。さて、ここが思案のしどころです。

ここまで来るのに、約10分を費やしました。30分で築地橋の下流に脱出しなければなりませんから、帰路に同じ時間がかかることを考えると、残り時間はおよそ5分余り!

走りやすそうだからと調子に乗って、このまま帷子川を遡上すれば出られなくなる危険性が高まります。それなら遡上距離は短くとも、より濃厚な区間を見て帰った方がいいだろうと、ふたたび180度回頭。

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変則丁字流を北に向き直れば、そこは帷子川でなく、幸川の区間。この奥には、確かこの流域における最低橋があるはず。そのサイテーっぷりがいかほどのものか、せめてこの目で確かめてから帰ろう、と考えたのでした。前進微速、最終コースへ突入です!
撮影地点のMapion地図

(令和3年12月12日撮影)

(『帷子川ほんの少し…8』につづく)

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タグ : 帷子川幸川