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早起き近場散歩…2

(『早起き近場散歩…1』のつづき)

274006.jpg飛行機を眺めて爽快な気分になった後は、エンジンを再始動して西へ。この京浜島と城南島の間の水路、機能からしても運河で、名前がついてもよさそうなものですが‥‥私が知らないだけかしら。

北岸、大井建材埠頭は、好みの黒い業務船が多くもやう楽しいところ。写真はガット船「第十八千歳丸」。ファンネルマークの「榮」もいいですね!

274007.jpg大型クルーザーの並ぶマリーナを左手に見ながら、京浜大橋に向けてさらに前進していると、橋詰近くに見覚えのある船影が。

あっ、「マリーンシャトル」だ! 8月の早朝、首都高を走っていてここで見かけたのを思い出しました。まだいてくれたのですね。


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さっそく取舵に当てて、近づいてみました。もっともアンカーロープが四方に長く取ってあったので、遠巻きにではありましたが。

横浜港の遊覧船として、昭和60年から本年7月まで、35年に渡り多くの観光客を楽しませてきたベテランも、コロナ禍と寄る年波には勝てず、引退となったのだそう。「横浜港観光船『マリーンシャトル』が2021年7月で35年の歴史に幕」(横浜観光情報)によると、764総t、全長46.2m、航海速力12.3㏏、定員540名とのこと。

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サイドビューを眺めて。まず低舷側で甲板室を重ねた、カサ高なスタイルに惹かれます。かつて霞ケ浦などをめぐっていた水郷汽船のフネブネや、琵琶湖の大型客船など、内水専業の船と相通ずるものを感じさせるからです。

オープンデッキが後部などに限定されているのは、個人的な好みからいうとちょっと苦手な部類ですが、窓面積を大きく取った独特の風貌は、ミナト横浜をめぐるにふさわしい、就航時なりの洒脱さを想わせたものでした。

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光の加減がよくないですが、船首周りの表情も記録したく一枚。ガラスの面積の方が大きい前面、登場時に与えたインパクトは結構なものだったでしょう。

先掲の記事にあった、「劇場のような形式のビューシート」とは、この船橋下のガラス張り部分にあったのでしょうね。階段状のシートを並べて前面展望を確保する手法、米国のサイトシーイング・カーに始まった鉄道車輌ではいくつか例がありますが、船舶では少ないのではないでしょうか。

ともあれ、一見した状態は良好なようですから、きっと第二の人生が待っていると信じたいところ。内水や多島海の航路などで、再就航することを祈りたいものです。
撮影地点のMapion地図

(令和3年11月14日撮影)

(『早起き近場散歩…3』につづく)

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タグ : 東京港