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「海洋」の帰港風景

(『新旧の「汐路丸」とともに』のつづき)

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朝潮運河から港内へ出て、うららかな陽射しを浴びつつしばしのプレーニングを楽しんでいると、測量船が一隻、有明西運河に入ろうとしているのを発見。「海洋」ですね。

運河のバースにもやっている姿はよく見かけるものの、動いているところに出くわす機会はそうそうありません。スロットルを引いて減速、遠巻きながら落ち着いて堪能しようと、漂泊で豊洲沖に腰を据えました。

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船尾の右奥に僚船たちがのぞけたところで、ズームでたぐって一枚。達着舷である左舷に下げられたフェンダ-、船首には入港時の保安部署に就いた乗り組みの人たちが見られ、最微速まで落とした行き足とともに、緊張感が伝わってきました。

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船首尾の軸線がたまたま視線と合って、ほぼ真後ろからの姿をとらえられ、ちょっと嬉しくなりました。速度は本当のデッドスローで、曳船の補助なしに、運河内で180度回頭して接岸することを思えば、慎重の上にも慎重を期しているのがわかります。

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運河内からの行逢艇も見えたので、前進に入れて安全な位置まで離れることに。逆光ですが、秋空をバックにしずしずと歩む姿、なかなか風情があります。右舷から半ば下げたアンカーも見えて、入港時らしい雰囲気を堪能できたひとときでした。

273070.jpgそのまま東雲運河に入り、恒例のデッドフル航行をした後は、行き足を落として東雲水門を仰ぎつつ東へ。

今さら気付いて何ですが、扉体前のスクリーンに掲げられたナンバー、左のNo.3のみ抜き文字なのですね。恐らく右の2径間にあるプレートのそれは新しいもので、抜き文字は旧来のものと思われますが、ちょっと面白く思えたものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年10月24日撮影)

(『10月24日の墨田川造船』につづく)

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タグ : 測量船東京港東雲運河東雲水門