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9月20日の神田川奥部…4

(『9月20日の神田川奥部…3』のつづき)

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西江戸川橋を過ぎれば、石切橋、古川橋、掃部橋と、塗色を揃えた桁橋が緩い屈曲上に並ぶ、本当の最終コース。

遡上限界点、江戸川橋手前まではもう間もなく。久しぶりで可航区間終点を見たいし、このままサクサクいっちゃえ! と深く考えずに歩かせていたのですが、一瞬後、目に入った光景に凍りつくことになりました。

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272038.jpg河底に沈んだ白い袋が透けて見える! ‥‥イヤイヤ、それだけじゃない、河床の砂までくっきりと見えるよ!

泡を食っていたので、ボケボケの写真で恐縮です。のんびり呆けていた気持ちを引き締めて、魚探の感を確認するとすでに1.3m! この直後には1mを切り0.8mを表示、急激に浅くなっていくのが見て取れ「うひゃあ」と声が出るほど。

久しぶりの遡上なのですっかり忘れていましたが、決して深くないんですよここ。しかも潮位が低い日だということが頭からスッポリ抜けていて(両岸の湛水線を見ればわかりそうなものですが)、お恥ずかしいかぎりです。

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というわけで、もちろん即座に反転、心残りながら帰途に就いたのでありました。上航時とは反対に、右手に高架、左手に秋の日を浴びて輝くマンション群を眺めながら、遠近法で描かれた絵のような川景色を愛でつつ下航。

272040.jpg往路に撮るのを忘れていた、新白鳥橋のはすに渡る堅牢そうな桁の姿も。まだ水鳥たちが何羽か残っていて、艇が近づくと水音を立てて飛び立ってゆきました。

暗渠を含む街場の各小河川を集めて流れ下ることもあり、水質は今一つの印象がある神田川ですが、1mちょいの水深なら砂粒を判別できる透明度がコンディションによってはあることが、今回実見できたのは怪我の功名でした。


(令和3年9月20日撮影)

(『9月20日の川景色…1』につづく)

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タグ : 神田川高架下水路