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日本橋川ちょい散歩…5

(『日本橋川ちょい散歩…4』のつづき)

271021.jpg橋詰の片割れであるこちらも、一段下げてテラス化され、鋼桁の桟道が護岸上にそのまま伸びていた船着場の入口も短縮されてテラスに接続、かつてよりだいぶソフトでまとまった外観に。

‥‥まあ、設置されたときからこの名前で、変更も手間だし致し方ないとは思いますが、入口が常磐橋の橋詰テラスで、ここまで整備されたとなると‥‥やはり、抵抗感がないといえばウソになりますねえ(下写真)。

271022.jpg

271023.jpg橋の上に戻りましょう。車道部分(現在は人道橋ですが、かつてのね)の路面の石材、かつてはまだらでしたが、同質の石を新たに調達したか、歩道上にあったのを入れ替えたかで、揃えられたようですね。

目を凝らすと、元からあったものを洗浄した材と、新しく組み込まれた材の質感の差が感じられます。遠目には、ほとんど目立たないくらいの仕上がりですが。


271024.jpg
復元工事中からしつこく言及していた、上流側の水切りを橋上からのぞき込んで。下流側のそれは原形を失いながらも残存していたものの、ここ上流側は完全に亡失しており、古写真のとおり修復されると知ったときは、そりゃもう嬉しかったものです。

さて、どんな印象かしら‥‥‥‥う~ん、鼻!
上から見ると、思い切り人の鼻っぽいですよこのカタチ。


いや、鼻だけでなく、眼窩のないのっぺらぼうな顔面にも見えるような‥‥。見事な曲面を描く造形は生き物じみていて、角度によっては強烈なオーラを放つ好例であります。

271025.jpg
西詰に立って橋上全体を。東詰は石段で少し降りる形でしたが、こちらは公園まで滑らかに接続しています。

洗浄された大理石の八角柱、白く輝いて美しいですね。あれ、袖高欄の壁面、すでに剥離しているところが何ヶ所かありますが‥‥これも復元の一環なのでしょうか? 剥がれた部分の壁面を見ると、表面がわざと荒らしてあるようなので、モルタル塗りを食いつきやすくするための処理だと思うのですが、さて、どうなのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(令和3年9月12日撮影)

(『日本橋川ちょい散歩…6』につづく)

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タグ : 常磐橋日本橋川