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日本橋川ちょい散歩…1

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9月5日の週は、体調を崩し一週間寝込んでおりました。週末になってようやく回復してきたものの、筋力の衰えが甚だしかったのは、加齢のためとはいえ驚かされるほど。12日日曜日は、リハビリを兼ねて河畔のお散歩をすることにしました。

日本橋川の屈曲部、雉子橋の下流あたりに出たとたん、高架下に轟轟と爆音を反射させ、PWCのフリートが遡上してきました。水面を引き波で白く染め、疾走してゆく姿はダイナミックで見ごたえがありますが、下航中に行逢したら翻弄されて大変だろうなあ‥‥。

271002.jpgこのあたりのコンクリート堤防は胸の高さくらいで、もたれながら川面を眺めるにはちょうどよいもの。ふと見ると、直径5㎝くらいでしょうか、鉄色の鋲がポコン、と丸い頭を出して打ち込まれていました。

表面には、天地逆さに「KBM.7」と刻印されています。施工時に、堤防の高さを揃えるためのものかしら? などと想像しながら反対、下流側をのぞき込んでみると‥‥。

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こちらは天地を正しい向きで「江東治水事務所」と刻印されていました。鉄の質感と、丸ゴシックぽい書体の刻印がしっくりきていて、置き物として欲しいくらい。測量を生業にしている友人によれば、仮ベンチマークといって、水準測量のための鋲なんだそうです。

271004.jpg一ツ橋を過ぎると、殺風景だった河畔がぐっと明るくなりました。歩道が拡幅されて路面にはタイルが張られ、水際にはきれいな柵が設けられて、準テラス化といっていいくらい。

ここ一ツ橋~錦橋間は、高架が河上から道路に大きく張り出し、路上に快適な日陰を提供しているので、歩行者にとってもありがたいことでしょう。特に夏の猛暑下は、川がもたらす涼風とともに、快い空間なのではないでしょうか。

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錦橋から先、続く気象庁の敷地も、河畔はテラスとして整備・開放され、ベンチも多くゆったりとしたスペースになっていました。施工されて時間は経っているのでしょうが、久しぶりに歩くと新鮮な発見の連続といったところ。

整備の結果生まれた、ちょっと面白い光景も。昔からあった首都高の橋脚が、新しい柵や植え込みで囲まれているのですが、補強にリベット組みの部分があることも手伝ってか、いにしえの何かを記念物化したように見えますね。


(令和3年9月12日撮影)

(『日本橋川ちょい散歩…2』につづく)

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タグ : 日本橋川