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7月22日の水路風景…3

(『7月22日の水路風景…2』のつづき)

269066.jpg汐見運河を東航し、今や数少なくなった運河上に突き出したクレーンを擁する工場‥‥マエカワヤンマー販売さんの前まで来たときのこと。

修理に訪れたとおぼしき、業務船の姿が眺められる場所でもあるので、いつも楽しみにしているのですが、この日もイイ感じの豆曳船「第十二海神」がいて、さっそくスナップ。

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6月に紹介した「曳船の操舵席に吸い寄せられて」の伝ですが、この船の操舵席もまた、ミスマッチとはいわないまでも目を引かれるものが! 昔の教室にあったような、頑丈そうな木製のイスだったからです。

ペンキは陽にさらされて、すっかりはげちょろげていますが、かえって無骨な曳船に似合った味がありますね。コンソールにフロントグラスでなく、舵輪周りにガードフレームを備えているのも、索具が引っかからないようにする配慮がうかがえて、いかにも働き者といった感じでよいものでした。

269068.jpg建屋の中で建造中の艇があっただけに、楽しみにしていた墨田川造船本社。おお、艤装中の艇がいますね!

しかし、この日は対岸のテラスの柵や、水面上にカモメの大群がおり、不審船の侵入におかんむりで、クヮークヮー、ギャアギャアとえらい騒ぎ。あまりの騒擾に、墨田川造船の方たちが何人か出てこられたほどでした。イヤ、お騒がせして申しわけありません‥‥。

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艇名は「はかぜ」、ハルナンバーはキリのよいCL200。以前こちらで建造された「ぶんごうめ」「くがかぜ」と同じ、すずかぜ型巡視艇の一隻でしょうか。甲板室はおおむね組み上がり、これから甲板上の各装備取り付けに移るような状態でした。

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建屋のシャッターは開放されていて、2隻の建造艇が見えました。左の一隻は裏返しで船殻を張っているところ、右は甲板や機関に取りかかったあたりでしょうか。これが「はかぜ」の同型艇なら、3隻並んで艤装しているところも見られるかしら?
撮影地点のMapion地図

(令和3年7月22日撮影)

(『7月23日の水路風景…1』につづく)

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タグ : 汐見運河東雲北運河曳船巡視艇墨田川造船