仲江間閘門を通る!…4
(『仲江間閘門を通る!…3』のつづき)
●そろそろ塩梅よしと見たのか、おばあちゃんが畑から戻ってきて、船頭さんたちと楽しげに世間話を始めました。この後、3人で水面をのぞきこんで盛り上がっていたので、何かしらと思ったら「大きなナマズが死んでいた」とのこと!
おばあちゃんに「(閘門が)できてからずっと、管理されてるんですか?」と尋ねると、「そうだよ」との答え。正確に何年からかは思い出せないようでしたが、閘門の古び方からすると、少なくとも40年以上にはなりそうに思えました。
●おばあちゃんは身を乗り出し、扉体が八分どおり閉まったのを見届けると、再びスイッチをいじり、何と、下流側の扉体を開け始めました。
ウィンウィンウィン…というモーターの音が、前後からステレオで響き渡る、このゼイタクな時間。しかし、上流側が閉まりきらないうちに、下流側を開くとなると…。
●当然、利根川からの水がむくむくと閘室内に湧き出し、結構な速さで内水側へ流れてゆきます。舟も水流にあおられて揺れ出し、もやいはギシギシときしんで、約1m分の水圧を実感。
おそらく、通航時間を少しでも短縮するための工夫なのでしょうが、この匙加減(?)は、人が操作している閘門ならではで、他の全自動「セルフ閘門」では味わえない部分でした。もちろん、超小型閘門だからこそできる芸当で、大型閘門では、こうは行きますまい。イヤ~、面白い!
●水面に波紋をつくりつつ、水位はぐんぐんと下がり、側壁の濡れた部分に目をやると、早や1mになんなんとするほど。ううむ、楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものですね。
まあ、閘門なのですから、水が減るのは当たり前ではありますが、昨年1月に陸路初訪問してから、注排水シーンを思い描いていただけに、感動もひとしおであるわけです、はい。
●扉体はほぼ水面を脱しつつあり、水流で吸い寄せられた枯れ草などのゴミが、すっかり出口に集まって、茶色い線を作っています。
新鮮だったモーターの響きも、すっかり耳になじんだころ、名残惜しくも、そろそろ仲江間閘門とのお別れが近づいてきました…。
(21年7月20日撮影)
(『仲江間閘門を通る!…5』につづく)

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おばあちゃんに「(閘門が)できてからずっと、管理されてるんですか?」と尋ねると、「そうだよ」との答え。正確に何年からかは思い出せないようでしたが、閘門の古び方からすると、少なくとも40年以上にはなりそうに思えました。

ウィンウィンウィン…というモーターの音が、前後からステレオで響き渡る、このゼイタクな時間。しかし、上流側が閉まりきらないうちに、下流側を開くとなると…。

おそらく、通航時間を少しでも短縮するための工夫なのでしょうが、この匙加減(?)は、人が操作している閘門ならではで、他の全自動「セルフ閘門」では味わえない部分でした。もちろん、超小型閘門だからこそできる芸当で、大型閘門では、こうは行きますまい。イヤ~、面白い!

まあ、閘門なのですから、水が減るのは当たり前ではありますが、昨年1月に陸路初訪問してから、注排水シーンを思い描いていただけに、感動もひとしおであるわけです、はい。

新鮮だったモーターの響きも、すっかり耳になじんだころ、名残惜しくも、そろそろ仲江間閘門とのお別れが近づいてきました…。
(21年7月20日撮影)
(『仲江間閘門を通る!…5』につづく)

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