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五輪警備下の東京水路!…4

(『五輪警備下の東京水路!…3』のつづき)

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左舷後方より複合艇の監視を受けながら、晴海埠頭南東辺‥‥HL、HK、HJ、H I の4バースを固める警備陣を見てゆきましょう。

客船ターミナル前にいたのは、PM38「おおみ」(335総t)。山口県の日本海側、青海島に守られた仙崎海上保安部からの来航。舷側に監視取締艇をもやっています。横抱きにもやうもう一隻も同型船のようですが、何分近寄って確かめるわけにもいかず、船名はわかりませんでした。

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海路の要衝、関門海峡をにらむ門司から来たPL09「くにさき」(1,500総t)。装載艇2隻を降ろして繋留しているあたり、不測の事態に備えた緊張感がうかがえます。各船の装載複合艇は、おそらく交代で周辺水域の警備に就いているのでしょう。

後半をヘリ甲板とし、上部構造物と煙突を中央から前半にまとめたこのタイプ、船型にメリハリがあり、かつスマートな感じがしていいものですね。

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PL65「しれとこ」(1,300総t)。小樽海上保安部所属の韋駄天で、速力だけでなく船橋のスタイル、武装と見るからに戦闘的な船ですよね。

こちらも後半はヘリ甲板ですが、滑走艇タイプをそのまま大きくしたような感じの船体で、「くにさき」とはだいぶ雰囲気が異なります。舷側排気、私はちょっと苦手(笑)なんですが‥‥もやっている装載艇もツラそうではあります。

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「くにさき」の同型船、ハルナンバーも続き番のPL10「ぶこう」、ご近所横浜の所属です。背後の選手村マンション群に、各国選手団が思い思いに掲げた横断幕がきれいですね。

しかし、こうして並みいるフネブネを見るにつけ、船体の塗装が美しく保たれていることがわかります。警備とはいえ、海外からの目が注がれるいわば晴れの舞台。お化粧にも熱が入るのは、威容保持の上からもうなずけることではあります。

269020_1.jpg左舷後方を一定の距離をおいて、ピッタリと追尾してきた複合艇も、豊洲大橋をくぐったあたりで行き足を止め、離れるまでしばらくこちらを見守っていました。お世話をかけて恐縮です‥‥。

シルエットを見てようやく気づいたのですが、日除けとしてオーニングを張っていたのですね。この酷暑下、長時間漂泊する警備に欠かせないのはもちろんですが、オーニングを展張しているところは初めて見ました。


(令和3年7月22日撮影)

(『五輪警備下の東京水路!…5』につづく)

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タグ : 春海運河巡視船