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6月13日の運河風景

(『晴海客船ターミナル、閉鎖?』のつづき)

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落穂ひろい的にいくつか見てまいりましょう。

新芝北運河の芝潟橋西詰、モノレールの高架橋脚に寄り添う‥‥というか、ほとんど利用するような形で建っている、クレーン付きの2階建てと桟橋やプレハブなど諸々。運河が実用されていた時代の残り香ということで、以前から気になっていた建物です。

初出は過去ログ「芝浦の運河めぐり…9」でしたが、15年を経て杭や桟橋も徐々に崩壊し、左手にあった小屋はすでに姿を消していますね。

さて、例によってうかつなことながら、今回ようやく気づいたのが、右手、橋脚の側面、色褪せながらも「鉄」と書かれていたこと。奥のもうひと文字はプレハブで半ば隠れていますが、「銅」でしょうか? ということは、この建物のオーナーさんは、古金属回収を業とされていた(もしくは、いる)のでしょう。桟橋にバージが横付けし、くず鉄や銅製品を荷役することもあったのでしょうね。
撮影地点のMapion地図

267032.jpg京浜運河の港南大橋近く東岸、台船や曳船など、業務船がみっちり詰まる魅惑の船溜。楽しく眺めながら通っていたら、ふと目に留まったのが「Doki (株)どき」なる看板! ドキドキ‥‥(笑)。

船宿かしらと思ったら、検索すると、株式会社どきという海洋土木業の会社でした。どきは「土岐」で、以前は土岐船舶工事と称していたそうです。重機・船舶の紹介ページ、スペックが詳しく書かれていて、面白く拝見しました。

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京浜運河を出てすぐの品川埠頭北端、アサノコンクリート品川工場のアンローダーは、一種シンボル的な存在ですが、この日は接岸船もなかったので、ぐっと近寄ってみました。

バケットホイールの先端を思いきりアップで。チェーンとスプロケットで連なったさま、こういうディテールはシビレるものがありますねえ!

267034.jpgいつもは右手から眺めることが多いので、今回は後ろともいうべき、左手から一枚。「I H I」のプレートを掲げた、大きな円筒形のカウンターウェイトが強調され、新鮮な角度です。

円筒の曲面に、点検用の足場が設けられていますね。この上で特撮ヒーローと敵役の怪人が、足場の悪さをものともせず、手に汗握る戦いを繰り広げていそう‥‥と、妙な方向に妄想をしてしまいました。

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汐留川水門をくぐり、浜離宮前水面に入ったところで、水面上をふと見たらドキリとするものがあって、目が釘付けになりました! な、なんじゃこりゃ?

照りのある突起状の何が、水面から突き出しています。その気持ち悪さったらありません。未知の生きものかしらと、背中をぞわぞわさせながら凝視すること数秒‥‥‥‥‥‥。
ゴム手袋でした

(令和3年6月13日撮影)

(『6月13日のトリさん』につづく)

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タグ : 新芝北運河京浜運河汐留川