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仲江間閘門を通る!…1

(『佐原出港』のつづき)

11016.jpg舟は小野川の河口を出て、利根川本流を東北に向けてはすに横断し、仲江間に向かいます。

折からの東風で、向かい波がキラキラと光り、戸立造りの扁平な船首が、足元に波の硬い衝撃を伝える、爽快な大利根下り。はるか遠方には、先ほど電車で渡ってきた、鹿島線利根川橋梁が望まれます。坂東太郎の流れ、かくも雄大なり! 自艇でも走ってみたいものです。

11017.jpg間もなく右手には、津宮河岸の鳥居が見えてきました。香取神宮の浜鳥居で、かつての参詣者は、ここから舟で上陸したのです。

以前、陸路訪ねたときは、節一つない、白木の鳥居の素晴らしさに感動したものでした。鹿島、息栖と水郷三社の浜鳥居は全て訪ねましたが、ここ津宮の浜鳥居が、もっとも美しいように思えます。

11018.jpg大利根を、東風に吹かれながら走ること15分…、仲江間の入口であり、水郷十六島の南の玄関口と称してもよい、仲江間樋管が近づいてきました!

いやもう、視界の限られる胴の間になぞ、じっとしてはおれません。出港直後から船首の甲板に出っぱなし。間近に迫りくる悦楽のひととき(笑)に、全身の感覚を研ぎ澄まして臨まねば!

11019.jpg舟はスロットルをしぼり、草生い茂る高水敷の間を抜けて、いよいよ樋管へ進入。閘門だけでは、利根川の計画高水位より低いため、堤防にもう一つ、ゲートが必要なわけです。
閉まっているところしか見たことがなかったので、やたらと天地寸法の長い、青い扉体が開いているというだけで、すでに感動。

扉体左右のスリットに設けられたローラー、扉体を上下するラックの一本一本など、ディテールが判別できる距離に、水上から接近しているというのもまた、嬉しいわけです。
まあ、もう全部が楽しいわけですわ!

11020.jpg
というわけで…
入らせていただきます!

次回は緊迫(でもなんでもない)の樋管通過。
撮影地点のMapion地図

(21年7月20日撮影)

(『仲江間閘門を通る!…2』につづく)

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タグ : 仲江間樋管仲江間閘門水郷利根川

コメント

No title

はじめまして!

いつも楽しみに見させていただいてます。

懐かしい写真に感激です。

お盆には墓参りで扇島に行きますので一回りしてこようと思います。


これからもよろしくお願いします。



Re: No title

>チョビカマさん
水郷のご出身ですか、いつもお邪魔させていただいております。
水郷の風景はすべて好きですが、その中でも特に、扇島閘門が大好きで、同じ所から何度も写真を撮ってしまいます。
こちらこそ、今後ともお立ち寄りくだされば幸いです。

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