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5月15日のトリさん…2

(『5月15日のトリさん…1』のつづき)

266066.jpgうまく撮れませんでしたが、干潮で現われた基礎護岸上で、最も多く見られたトリさんはハトに他なりません。江戸橋近くの基礎護岸にてスナップ。

まだ干き切っていない、彼らの腹を濡らしそうなくらいの水深があっても、つま先立ちするようにして三々五々と降り立つ姿が見られます。ハトたちにも、水に触れられる場所が必要なのだなあ‥‥と思わせるものがありました。

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日本橋川の河口に戻ってきたところで、興味深いシーンが展開されていました。徐航しつつ隅田川に出ようとすると、カァ! カァ! と険のある鳴き声が下流側角から聞こえてきて、思わず目を向けたところ、カラスがアオサギに向かって、しきりと威嚇している様子。

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いや、威嚇などという生易しいものではありません。カラスはアオサギの周りを飛び回って、突っ込んだり、跳び離れたりと大いに剣呑な雰囲気。攻撃態勢といってもいい過ぎではありません。

しかし、体格差のせいでしょうか、カラスの方は少々腰が引けていて、突っつくまでには至らないのが何とも。対するアオサギはというと‥‥。

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特に羽毛を逆立てたりもせず、悠然と落ち着いた感じで、明らかに相手にしていませんでした(笑)。カラスもくたびれたのか、すぐ近くに降り立って鳴きもせずにハァハァ‥‥。

カラスも子育ての季節ですから、すぐ近くに巣立ち雛がいて、そこへ大きな鳥が進入してきたため、追い払おうと威嚇したのかも、と想像。しかし鷺さんの肝の太さには驚かされますね、これが人間だったら、一目散に逃げ出しているでしょう。

266070.jpgまたアオサギ先生か、といわれそうですが、こちらは旧源森川河口(?)で出会った鷺氏。凛とした、という言葉がしっくりくる立ち姿。

何度か触れていますが、大型の鳥がこれほど河畔に増えたことすなわち、その胃袋を満たすに足る、餌になる生き物‥‥この場合は魚が、安定して生息している何よりの証。人だけではない、鳥たちでも賑わう水辺、子供のころを思うと、実に大きな変化だなあとしみじみしてしまいます。

(令和3年5月15日撮影)

(『5月15日のトリさん…3』につづく)

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タグ : 水辺の鳥たち日本橋川隅田川