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雨の猊鼻渓…4

(『雨の猊鼻渓…3』のつづき)

264021.jpg4番‥‥には違いなかったのですが、岩そのものの名称ではなく、毘沙門窟という洞窟を指したものでした。

御本尊の姿は見えませんでしたが、奥の上に「毘沙門天」と横書きされた板が掲げられ、水際には立派な石造りの賽銭箱が。もしかしたら、申し出れば上陸して参拝することもできたのでしょうか?


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左側、三角形の岩に休むカワウさんを発見。鴨は何度か見かけた(後ほど紹介します)ものの、鵜はこの子一羽だけで、しかも都内の臨海部で見かけるのと違い、山深い渓流で出会えた希少さはやはり嬉しいものが。仲間はいないのかな‥‥ちょっと心配になりました。

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右側に寄せて進むと、岬状に張り出し、しかも水際近くがオーバーハングした岩が正面に立ちはだかりました。近づくと9番、小婦岩(しょうふがん)とありますね。

むう、毘沙門窟が4番だったから、5番から8番を飛ばしてしまったことになります。何分ビニール屋根から発する雨音が激しかったので、船頭さんの案内を聞き逃してしまったに違いありません。

264024.jpg小婦岩を過ぎると水際の様子が一変し、整地されたとおぼしき砂地のなだらかな岸の上に、ぽつりと緑色のテントが設けられているのが見えてきました。折り返し点の船着場ですね。

近江八幡や最上川でも経験しましたが、舟行きの途中で上陸するのは、変化があって楽しいものです。ここから徒歩で、奥の景勝地に案内されるのでしょう。

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テントから上流側を眺めて。先に立って案内する船頭さんにつづいて、同乗のお客さんたちは早くも奥へ。

いや‥‥しかし、これは凄いですね! 正面右手に盛り上がる馬鬣岩(ばりょういわ)を中心とした大岩壁が、こちらへ覆いかぶさってくるような大迫力! 雨脚が強くなければ、もっと近くに駆け寄って、しばらく仰いでいたい見事さでしたが、折悪しく雨はますます激しさを増してくる始末。テントの下の低い位置から、カメラで狙うのが精一杯でした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年4月17日撮影)

(『雨の猊鼻渓…5』につづく)

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タグ : 猊鼻渓砂鉄川一関市