fc2ブログ

お花見水路の道々で…2

(『お花見水路の道々で…1』のつづき)

263006.jpg平日なんだし、あわよくばイグアナクレーンの荷役シーンも‥‥と、ほくそ笑みながら北上、汐見運河との丁字流に出ると、おお! イグアナ先生、だいぶ西へ移動していますね!

残念ながら、バージや曳船の姿は見られなかったものの、作業中であることは間違いありません。近づいてみましょう。


263007.jpg
いつもと違うのは、クレーンの下に並ぶレール運搬の車輌が、黒い長物車のチキではなく、黄色い車体に運転台のついた、気動車の運搬列車だったことです。

ご当地、越中島貨物線の様子を日々丹念に記録しておられる、越中島貨物線沿線民さんのツイートをしばらく前から拝見していて知ったのですが、機関車が貨車を牽引するタイプの運搬列車は先月で終了し、キヤE195系なる気動車列車(参考:『JR東海キヤ97系気動車』Wikipedia)に代替されたとのこと。

263008.jpg東端にいた車輌の運転台を正横から。作業員さんの姿が見え、レールを積んだ様子はないことから、これからバージが来るのでしょうか。

しかし、妻に丸みをつけ、裾もしぼった運転台がデンと床上に載ったさま、まるで取ってつけたようで、個人的には違和感ありまくり。まあ、いずれ慣れたら普通に眺められるのでしょうが‥‥。正面から見たら、ダルマさんをポンと置いたような感じがするでしょうね。

263009.jpg
正面から、イグアナ先生とキヤさんたちを記念撮影。クレーン、車輌ともに代替わりしたレール運搬の事業を目の当たりにして、これで当分はバージでの荷役が続くであろうと、水運バカ的視点で安堵することしきり。

以前より、レールセンターのヤードの片隅でチラチラと見かけたものの、数的にあまり目立たなかったので、まさか主力として置き換えられるとは思っていませんでした。

263010.jpg
西側から眺めて。この気動車、橋でいう桁に当たる部分が床上側面に出っ張った構造で、運転台ともに黄色く塗装されてよく目立つため、黒い長物車より写真映えがして、グリーンのイグアナ先生ともよく似合いますよね。

小名木川のトラスで何回か見かけた、赤いディーゼル機関車がごろごろと長い貨物列車を引く、どこかのどかな風景が見られなくなったのは寂しいですが、レール運搬にも新しい時代が訪れたことを、興味深く眺めたことではありました。
撮影地点のMapion地図

(令和3年3月31日撮影)

(『お花見水路の道々で…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
関連記事

タグ : 汐見運河イグアナクレーン