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茂森橋の新塗装!

261060_1.jpg3月7日日曜日は出港せず、昨年11月15日同様、オーニングを繕っておりました。雨こそ降らなかったものの、終日曇り空でいま一つ出かける気分になれなかったというのもあります。

この日は日中の潮位も高く、塗り替えが終わっているであろう茂森橋を、艇で訪ねられないのも出なかった理由の一つ。しかし愛しの茂森橋のこととて、辛抱たまらず作業終了後、陸路訪ねてみることにしたのでした。
(『茂森橋、ついに改修工事始まる!』参照)

木場に着くと、河畔の河津桜が満開を迎えており、まあ見事なこと。肌寒い曇天にもかかわらず、たくさんの人がカメラを向けたりして、お花見を楽しんでしました。

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息せき切って南側から茂森橋に近づき、テラスの柵から身を乗り出してみると‥‥おお!

青みがかったような、少し濃いめのグレー! 渋くていい色じゃないですか! よく似合っていますね!
橋名の書体も、従来の丸ゴシックというか、写研でいうとナールぽいあの書体に似せていて、ときどき塗り替え後の橋で見られるような、PC書体そのままといったチープ感がないのも好印象でした。

お恥ずかしいことですが告白しておくと、カメラのモニターを見る目がぼやけてきて、困ってしまいました。
思い入れの深い橋ということが一番の理由ですが、強度上は問題がないにせよ、色褪せ、汚れ、錆が各所に浮いた痛々しいさまを、この十数年くぐりつつ目の当たりにしてきたせいでしょう。「よかったねえ、よかったねえ‥‥」と、脳内でつぶやきながらシャッターを押したものです。

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橋名部分をアップで。書体を従来のものに寄せてくれたことで、塗色は変わっても以前の雰囲気が保たれたのは、とてもよかったのですが‥‥。改めて眺めてみて、気になったのは下に振られたローマ字のルビ(?)。

しげ‥‥もり‥‥ブリッジ!
最後だけ英語なあたり、微妙な味わいでクスリ、とくるものが。まるで、特撮の変身ヒーローがポーズをとって口にする、決めゼリフのようですね。

261060_4.jpg以前の繰り返しで恐縮ですが、面目を一新したのは鋼桁部分だけで、親柱や高欄は手が入らず、痛々しい姿のまま。

御同輩の震災復興橋でも、すぐ北にある大栄橋などは、鋼製部分の塗り替えだけでなく、親柱・高欄も更新されています。道路としては茂森橋の方が格上なのに‥‥と、ファンとしては納得いきませんでしたが、上下流側とも隣接して水管橋が架設されているせいとか、何か理由があるのでしょうね。

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仙台堀川を対岸に渡り、大栄橋から北側を望んで。鋼桁が美しく塗り上げられただけに、表面が剥離したラーメン橋台の痛ましさが、以前にもまして目立ちますね。

ともあれ、愛しい茂森橋が、震災復興橋の中でも希少になった鋼桁橋+ラーメン橋台橋が、鋼桁だけでも再塗装され、これからも長きに渡りつとめを果たしてゆくことは、いちファンとしても喜ばしいことこの上ありません。今回の整備事業に携わった皆様に、心から御礼申し上げたいです。

自艇でくぐる機会が、今回訪ねたことでますます待ち遠しくなりました。塗りたての桁裏が見せる光景や感触など、大いに堪能してみたいものですね。

(令和3年3月7日撮影)

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タグ : 茂森橋大横川江東内部河川