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12月13日の水路風景…3

(『12月13日の水路風景…2』のつづき)

259025.jpg終盤は隅田川から日本橋川へ、そして墨田川造船辰巳と巡る、もはや観察対象のルーチンといってよいコースです。

右の写真は、永代橋の側径間を通って橋脚周りにカメラを向け愛でていたところ、中央径間から出てきた艇にうろんげな目線を送られるの巻。まあ、側径間を通っているだけでも、十分不審に見えたのかもしれません。

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耐震補強成った永代橋には、既存の支承の内側にもう一組、新たな支承が設けられたのは通るたびに見て知っていました。ちょうど側径間に入ったことだし、間近で眺めつつスナップ。鋳物らしい円錐台型のパーツに、丸棒を差し込んだような構造で、設置から間がないせいか、塗装もきれいですね。

検索してみたところ、日本鋳造株式会社のPDFカタログ、19~20ページ、「免震・制震・耐震デバイス紹介」の中に、「水平力分担装置(耐震補強)」というキャプションで、永代橋の支承が写真で紹介されていました。機能を特化した支承を増やして力を分散することで、より耐震性が高くなったということのようです。

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復元工事が一応の竣工を見た常磐橋、そろそろ供用されたかしらとこの日も訪ねてみると‥‥ううん、まだ橋詰がフェンスで塞がれていますね。もしかして常盤橋門跡の公園が、整備にまだかかりそうなのかしら。

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くぐりながらアーチリングの石材の質感を愛で、上流側で転回して全貌を一枚。やはり、日本銀行とセットで眺めてこそ常磐橋。もうライトアップは始まってるのかなあ。一度夜のお散歩に繰り出してみたいものですね。

毎度同じことをいって恐縮ですが、石材の表面も色がだいぶ落ち着いてきて、昔からこんな感じだったような気がしてきました。それとも、単に目が慣れて錯覚しているだけかしら。

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辰巳運河を通って、12月6日に新木場公園から見た、入渠中の「まつなみ」を訪ねてシメとすることに。

斜張橋の辰巳桜橋、くぐる直前に仰いで一枚撮ったところ、主塔のツノに入った横線が目に見えて、逆光も手伝い悪役巨大ロボット感が半端ありません。ちょいちょい通っているにもかかわらず、こうして新しい視点に気づかせてくれるのですから、まあ飽きさせませんよね。

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墨田川造船辰巳に到着。前回6日は陸上から眺めた「まつなみ」を、水上から視点を変えて見るのは楽しいもの。ほぼ正面からだと、艤装の続く「みかづき」と仲良しで、肩を寄せ合い語らう風情。しかし‥‥。

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イヤ、ドックいっぱいいっぱいですね。上部構造物が大きい分、強調されて見えるのでしょうが、幅・長さとも結構なギリギリ感。任務柄肥えた船型ですから、これは致し方ないところです。

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「みかづき」、今年の初めから出かけるたび進捗を眺めてきたこともあり、別れが惜しくなってきました。辰巳に移ってからも、会うたび艤装が進み、喫水が深くなるさまを目にしては、一人うなずいたものです(不審者か)。

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正横から。本当に浮きドックの内法チョッキリの大きさなんだなあ、と改めて実感。大きくはみ出した船橋のせいでしょうか、何か悪いことをして囲いの中に閉じ込められたいたずら坊主のようでもあり、ユーモラスな光景です。

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左舷後方から。う~ん、やはりいっぱいいっぱい感。トランサム水線下、ウォータージェットのノズルの径、「みかづき」よりぐっと細めで突出も少なく、出力の差と任務の違いを思わせるものが。浮きドックの珍客(? 地元艇ですが)、楽しく拝見しました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月13日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 隅田川日本橋川辰巳運河常磐橋墨田川造船巡視船巡視艇