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新川河口の謎通船施設…2

(『新川河口の謎通船施設…1』のつづき)

256066.jpgわき目もふらずに全集中ということで、新川河口自然排水樋門に到着。青空がのぞいていますが、雨はぱらついています。写真は上流側、南から見たところ。

向かって右、東側の径間は鋼矢板で囲まれ、工事中なのがわかります。北陸農政局の「事業概要」によれば、老朽化のため現樋門を撤去し、下流に新たな樋門を建造するとのこと。同じサイトの「新川河口自然排水樋門」に、月毎の進捗を空撮した写真もあります。

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次に訪ねる機会があっても、もう見ることができないとなれば、謎の施設はひとまずおき、樋門を愛でてみたくなるというもの。飾り気のない、質実剛健そのものの表情。堰柱表面の剥離や鋼製部分の褪色、照明の灯器のかたちを見ても、竣工年から長きを経たことがわかります。

扉体はシェル式ローラーゲート。あれ、西側、残る未施工の径間も閉鎖していますが、道々目にしてきた河川繋留の漁船、相当な数でしたよね? どうやって出入りしているのでしょう?

256068.jpg堰柱南側に銘板が見えたので、ズームでたぐって記録。純径間26m、昭和47年1月竣工、川崎重工の施工。「鋼製穀型ローラーゲート」の「穀型」という表現がいいですね。

冬、強い北西の海風にさらされる日本海側の海辺にあり、竣工約半世紀となれば、更新の時期が来ても無理はありません。お疲れさまでした。


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北側も眺めてみようと、も少し歩を進めてみると‥‥おや、こちらの壁面のみ濡れているのですね。結構な強さの海風が吹き付け、ぱらつく雨もほぼ横なぐりのためでしょう。

ご覧のとおり、護岸の手前にはフェンスが並べられ、立入禁止の表示が。ううう‥‥遠路訪ねてきて、気になる物件を見もせずに帰るのは、さすがに難しいご相談であります。工事もお休みのようでしたので、安全を確認しつつ柵内に入らせていただきました‥‥。大変申しわけございません。

さて、本題の謎施設です。

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う~ん、これか‥‥‥‥!
撮影地点のMapion地図

(令和2年10月25日撮影)

(『新川河口の謎通船施設…3』につづく)

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タグ : 新川(新潟市)新川河口自然排水樋門