fc2ブログ

栗ノ木排水機場舟通しを訪ねて…1

(『雨の大河津にて…6』のつづき)

256036.jpg
大河津を離れた後は、弥彦山周辺を訪ねたりと、降ったり止んだりは変わらずながら楽しめたのですが、こちらは後ほど改めて、先に水路関連の物件を紹介させていただきますね。

新潟市街の宿に荷を下ろしてから、信濃川畔をお散歩。萬代橋の夜景は、橋脚毎に洒落た橋側灯が備えられていることもあり、素晴らしいものでした。もっとも散歩している間にも雨脚が強くなってきて、もうちょっとゆっくり眺めさせてくれないものかと、大いに嘆息したものです。

256037.jpg風と雨音を聞きながら床について、翌朝目覚めてみると、意外にも快晴! しかし、雨雲の動きをウェブで見たところ、すでに新潟西部は大きな雨雲に覆われ、強い降雨になっているそう。

この機を逃すことはできまいと、バタバタと朝食前に出かけることにしました。目指すは市内の東区にある閘門遺構、前回の新潟訪問時に見逃していた物件です。

256038.jpg
新潟バイパス紫竹山ICの南東、県道5号新潟新津線に沿った、南紫竹1丁目に到着。県道から見ると、草ぼうぼうの荒れ地と、資材置き場らしい壁に挟まれた間に、砕石を敷いた未舗装路が伸びています。

目指す物件はこの奥。本当に勝手に入ってよいのか、ちょっとためらわれるような雰囲気ですが、道路の軸線上に見える説明板にはげまされて、ずんずんと奥へ。
撮影地点のMapion地図

256039.jpg
これが入口から見えていた説明板。各所で紹介されている有名物件ですので、ご存じの方も多いでしょう。旧栗ノ木排水機場の遺構を、史跡として残してあるのです。
そうそう、先日アップしたトップ画像では、「旧栗の木排水機場舟通し」と書きましたが、以降はこの説明板に従い、「栗ノ木」と表記しましょう。

低湿地帯であった亀田郷地区を排水し、乾田化を含む地域開発を目的として、戦中の昭和18年起工、同24年に竣工した排水機場でした。排水を担った栗ノ木川は、排水機場の廃止後埋め立てられ、現在は栗ノ木バイパスとなっています。このあたり、Wikipedia「栗ノ木バイパス」が非常によくまとめられていますので、ご一読をお勧めします。

256040.jpg奥へ進むと、昨夜の雨であちこちに水たまりができていたものの、雑草はおおむね乾いていて、歩き回るのに差支えはなさそう。晴れていて何よりで、雨降りだったらとても足を踏み入れられなかったでしょう。

保存された遺構とはいえ、周囲はほぼ荒れ地で、草や雑木で足元はよろしくなく、十分な注意が必要です。廃墟探検のおもむき濃厚な探訪となりました。

(令和2年10月24・25日撮影)

(『栗ノ木排水機場舟通しを訪ねて…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
関連記事

タグ : 信濃川萬代橋栗ノ木排水機場