曇り空のフネブネめぐり…7
(『有明南運河は健在なり』のつづき)
●少し西へ移動し、「レース・フォー・ウォーター」が橋脚の間に見えたあたりで、ふたたびくぐって戻ることにしました。
西へいくほど桁下高が低くなっているので、潮位の高い日など、すり抜けも楽しめそう‥‥などと、よこしまな気持ちも当然湧き上がってくるわけであります。

●隅田川から月島川へ入りました。月島川水門の前に新しく架かった橋、桁下はもちろん扉体より高い位置にあるのですが、水門をくぐってから振り返ると、航路を扼するようにぐっと低く見えて、しかも思ったよりかさのある印象。
こうして何か構造物が追加されるたび、意外なところに新しい景観が生まれて、角度によってはあっ、と気づかされる面白さがありますよね。

●月島川は船溜の水路でもあり、通るたびに業務船の船影が楽しめます。まず目についたのは曳船「一号千羽丸」。ブルーの船体色はまだ鮮やか、タイヤのフェンダーも黒々ときれいで、新調されて間がないようですね。直線で構成された甲板室の造作もモダンで、古典的な曳船スタイルとはまた違った魅力にあふれています。
●そして月島川といえば、月島橋北詰にある船宿さんの、旧海軍内火艇のなれの果てらしき桟橋。今回も屋形がもやっており、ほんの一部、トランサムをかいま見ただけでしたが。
平成26年12月の写真とくらべてみると、だいぶ褪色が進み、水線付近も汚れてきたようです。外野としては、少しでも長く生きながらえてくれることを祈るばかりです‥‥。

●朝潮運河に出て左折、朝潮橋近くの曳船溜も、美しく整備されたさまざまな曳船たちが整然ともやう、楽しいところです。
今回注目したのは、「第十六東庄丸」。何度も出会っていると思うのですが、船尾方向から見てようやく気づきビックリ、カタマランだったんですね! 二つの船体も幅があり、いかにもどっしりと重心の低い、頼もしさあふれる後姿。押船として活躍しているところを見てみたいものです。
(令和2年9月21日撮影)
(『曇り空のフネブネめぐり…8』につづく)

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西へいくほど桁下高が低くなっているので、潮位の高い日など、すり抜けも楽しめそう‥‥などと、よこしまな気持ちも当然湧き上がってくるわけであります。

●隅田川から月島川へ入りました。月島川水門の前に新しく架かった橋、桁下はもちろん扉体より高い位置にあるのですが、水門をくぐってから振り返ると、航路を扼するようにぐっと低く見えて、しかも思ったよりかさのある印象。
こうして何か構造物が追加されるたび、意外なところに新しい景観が生まれて、角度によってはあっ、と気づかされる面白さがありますよね。

●月島川は船溜の水路でもあり、通るたびに業務船の船影が楽しめます。まず目についたのは曳船「一号千羽丸」。ブルーの船体色はまだ鮮やか、タイヤのフェンダーも黒々ときれいで、新調されて間がないようですね。直線で構成された甲板室の造作もモダンで、古典的な曳船スタイルとはまた違った魅力にあふれています。

平成26年12月の写真とくらべてみると、だいぶ褪色が進み、水線付近も汚れてきたようです。外野としては、少しでも長く生きながらえてくれることを祈るばかりです‥‥。

●朝潮運河に出て左折、朝潮橋近くの曳船溜も、美しく整備されたさまざまな曳船たちが整然ともやう、楽しいところです。
今回注目したのは、「第十六東庄丸」。何度も出会っていると思うのですが、船尾方向から見てようやく気づきビックリ、カタマランだったんですね! 二つの船体も幅があり、いかにもどっしりと重心の低い、頼もしさあふれる後姿。押船として活躍しているところを見てみたいものです。
(令和2年9月21日撮影)
(『曇り空のフネブネめぐり…8』につづく)

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