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8月15日のフネブネ…2

(『8月15日のフネブネ…1』のつづき)

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な何と、おなじみ都建設局のコンベア清掃船、そのコンベアを撤去した、いわばなれの果てといってよいものです! 見たかぎりだいぶくたびれていますが、ずいぶん前からここに繋がれていたのでしょうか。全然気づかなかったなあ‥‥。

解体の途中といった雰囲気ではなかったので、払い下げられて民間の業務船となったのでしょうか。警察や海保船艇が払い下げられ、通船や警戒船として第二の人生を送っているのはたびたび見かけましたが、こういった特殊な船は初めてです。

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ぐっと近づいて、正面から。コンベア他清掃設備一式を外された分、当然ながら船首側の喫水が上がってアップトリムになり、バルバスがすっかり露出しています。表面がだいぶ色褪せ、汚れていることも手伝って、顔である商売道具をはぎ取られた姿は、痛々しいものがありました。

しかし、どんな用途に使われるのでしょう? 船形が特殊なので、いま一つツブシがきかないように思えるのですが。現状を見たかぎり、桟橋代わりにされているとしか思えません。

254073.jpg建設局の清掃船たちには、河上でもたびたび行逢して親しんできたこともあり、気になるのはこの船の前歴です。隻数も多くありませんから、現役時に出会っている可能性も高いでしょう。

船名がわかれば‥‥と、まずは船首舷側を見てみたら、丁寧にこてこてと塗りつぶしてあって、判読できませんでした。むう。

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船尾、トランサムが見えればもしかして‥‥という期待があったものの、こちらもクレーン船に密着していて、ダメでした。操舵室側面のナンバーは見えましたが、さすがにこれで追跡するのは骨が折れます。

ともあれ、珍しい払い下げ船(かどうかも確認していませんが!)を目にできたということで、興味深くはありました。空所になった胴の間にホールドを設けるなど改造を施されて、小型独行艀として再起したら‥‥などと、妄想してしまいます。

254075.jpgコンベア船で興奮のあまり4枚を費やしてしまったので、船溜にあった他の曳船やクレーン船はまたの機会にし、あと一隻を紹介しましょう。

クレーン船の反対側に接舷していた「はばたき」。BAN(ボートレスキューサービス)とも連携し活動しているNPO法人・東京海難救助隊の救助船です。通船タイプで収容力がありそうですね。


(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 海老取運河清掃船曳船