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2月9日の川景色…10

(『2月9日の川景色…9』のつづき)

246046.jpg通航径間は右(日本銀行側)なので、支保工が残っている側へ舵を当てました。

考えてみれば、次に通ったときにはもう竣功していて、支保工の姿を拝めるのも、これが最後になるかもしれないんですよね。記念の意味も込めて、進入直前に一枚スナップ。といいつつ、うまく撮れなかったな‥‥。


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246048.jpg出てすぐ左手には、以前と変わらず機材を載せた台船や曳船など、業務船でみっちり。和船でいう二形(ふたなり)造りみたいな船首が魅力の「アント102」に惹かれつつ、ギリギリをすり抜けて。

転回するためにいったん離れて、上流側からの現場全景。台船や足場がなくなれば、橋の全容が見られるのは嬉しいですが、このわさわさした雰囲気に数年なじんできたので、ちょっとさみしくはありますよね。

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転回後に再接近。左手の橋台近くや高欄など、見たかぎりまだ残工事があるようですが、ここまで足場類が減り側面が眺められるようになっただけでも、竣功間近であることが感じられ、ワクワクするものが。

まさか、生きているうちに石橋の支保工が拝めようとは思っていませんでしたし、解体・組み立て中にも貴重なシーンを目にすることができて、幸運ではありました。
そうそう、復元事業に携わられた企業の一つ、「伝匠舎 株式会社石川工務所」のサイトに、解体時の基礎についてなど、興味深い記事がありましたのでご紹介します。「千代田区:常磐橋(ときわばし)災害復旧事業」。ご担当は輪石始点と基礎だったとのこと。

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上流側も水切り周りをアップで。橋上、高欄の鉄製部分が未装着ですが、柱の白く輝く美しい仕上がりを目にすると、完成が楽しみになります。

なお、復元工事は今月いっぱいで終わる予定とのこと。桜の開花予想も今年はだいぶ早まるようですし、明治の姿を取り戻した常磐橋の下を、花筏が流れる小粋な姿が見られるかもしれませんね。

(令和2年2月9日撮影)

(『2月9日の川景色…11』につづく)

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タグ : 日本橋川常磐橋高架下水路