2月9日の川景色…9
(『2月9日の川景色…8』のつづき)

●水上バスの航跡をなぞりながら、隅田川を下航。引き波で乱れた川面が逆光でキラキラ輝く向こう、視界を圧する隅田川大橋の下に永代橋を望み、上航船もあってと、街場の川の魅力を凝縮したような、どこか贅沢なシーンでした。
●舵を右へ切り、引き波を越えるこころよい衝撃を感じながら、日本橋川へ進入。
豊海橋のジャッキアップが終わった後も、堤防と護岸の改良工事が続いている日本橋川河口部。日本橋船着場の存在もあり、通航量も多いとあって、両岸の修景も併せて、旧来のコンクリート堤防の改修が必要なのでしょう。

●日本橋川に入った目的は、復元工事も終盤戦に入った常磐橋を見ること。屈曲を過ぎ、すぐ下流の常盤橋のアーチに入ると、視界に入ってきました。さて、どこまで進んだかな?
●おお、左径間の支保工と、橋脚周りの鋼矢板が撤去されている! 影になってちょっと見づらいですが、前回、昨年11月の訪問時にくらべたら、だいぶすっきりとしましたね。
何より嬉しかったのは、橋脚周りの鋼矢板が取り去られたことです。だって‥‥。

●原形に復元された水切りと、初対面がかなったのですから!
平成24年6月の記事「常磐橋哀歌」でも触れましたが、絵葉書でわかるように、原形では上下流とも銘板近くまで高さのある水切り(整流覆)を備えていたのが、後年の加工で上流側はなくなり、下流側は低められて最近に至ったわけです。
復元前の形態が、いつ、またなぜ成立したのかは知りませんが、純粋な石橋が解体調査の後、元の姿を取り戻すことはそうそうあることではないでしょう。それを長きに渡った工程を含め、川面からつぶさに眺められた喜び、言葉に尽くしがたいものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…10』につづく)

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●水上バスの航跡をなぞりながら、隅田川を下航。引き波で乱れた川面が逆光でキラキラ輝く向こう、視界を圧する隅田川大橋の下に永代橋を望み、上航船もあってと、街場の川の魅力を凝縮したような、どこか贅沢なシーンでした。

豊海橋のジャッキアップが終わった後も、堤防と護岸の改良工事が続いている日本橋川河口部。日本橋船着場の存在もあり、通航量も多いとあって、両岸の修景も併せて、旧来のコンクリート堤防の改修が必要なのでしょう。

●日本橋川に入った目的は、復元工事も終盤戦に入った常磐橋を見ること。屈曲を過ぎ、すぐ下流の常盤橋のアーチに入ると、視界に入ってきました。さて、どこまで進んだかな?

何より嬉しかったのは、橋脚周りの鋼矢板が取り去られたことです。だって‥‥。

●原形に復元された水切りと、初対面がかなったのですから!
平成24年6月の記事「常磐橋哀歌」でも触れましたが、絵葉書でわかるように、原形では上下流とも銘板近くまで高さのある水切り(整流覆)を備えていたのが、後年の加工で上流側はなくなり、下流側は低められて最近に至ったわけです。
復元前の形態が、いつ、またなぜ成立したのかは知りませんが、純粋な石橋が解体調査の後、元の姿を取り戻すことはそうそうあることではないでしょう。それを長きに渡った工程を含め、川面からつぶさに眺められた喜び、言葉に尽くしがたいものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年2月9日撮影)
(『2月9日の川景色…10』につづく)

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