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松潟堰…5

(『松潟堰…4』のつづき)

241021.jpg喜び勇んで近づき、フェンスの網目にカメラを突っ込んで、各堰柱に掲げられた銘板を記録。右は後扉室、下は前扉室のもので、併掲されたバイパスゲートのそれは略同のため、前扉室のものを省略しました。

径間2.1m!
うひょひょひょ、この狭さったら! 文句なしの極小閘門であることが確認できて、来てよかったとしみじみ。閘室の扉体は天地寸法が3.56m、前扉室の扉体は1,76mと、やはり倍近い差がありますね。

揚程に最大と常時の違いが記されているのは、堰を開放し休止フックまで上げたときと、稼働時の違いとみてよいと思われます。

しかしバイパスゲート、呑口径わずか40cm、扉体の重さ70kgと、ゲートというよりもうバルブに近く、律儀に銘板を掲げているのが微笑ましくなるほどですね。こんなに小さな閘門にもかかわらず、扉体を細めに開けた注水法をとらずに、わざわざバイパス設備をしているあたり、小粒でも充実した装備の閘門といえるでしょう。

241022.jpg

241023.jpg

241024.jpg北岸、土砂吐ゲートの周りはフェンスもなく、水際に釣り人さんの姿も見えるほどだったのに、こちらは見てのとおり対照的な警戒ぶり。

右の写真のように、ライトが二つもついた監視カメラがこちらを睨んでいるとあっては、フェンスに足をかけて写真を撮るのもはばかられます。閘室の中を見てみたいのですが、どこかいい場所はあるかなと、ウロウロしていると‥‥。

241025.jpg
上流側にフェンスの途切れたところがあったので、恐る恐る足を踏み出してみました。法面は思ったより傾斜がきつく、背の高い草がみっちり茂っていて、手がかりもなく歩を進めるのは難しそう。

その先は高さのある垂直護岸ですから、足を滑らせたときのことを考えると、どうもぞっとしません。フェンス際を進んでもすぐ監視カメラの視界に入るしで、涙を呑んであきらめることにしました‥‥。

(元年11月4日撮影)

(『松潟堰…6』につづく)

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タグ : 松潟堰松潟堰舟通し閘門一宮川