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松潟堰…4

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舟通しを狙う視点にも手詰まり感があったので、北岸を離れて南岸に向かうことにしました。いったん国道128号線に出て、大迂回する形で一宮橋を渡り、途中から未舗装になった川沿いの道をたどって堰を目指します。途中でクルマを降りて歩き、堰柱が見えたあたりで、意外や、まだ新しい橋が出現。

堰の下流で合流する、ささやかな派川を渡る橋でした。親柱もなく、高覧にも銘板のたぐいは取り付けられていなかったので、無銘橋かと思ったら、桁の側面という妙な場所に銘板を発見。「どんどん橋」、平成9年竣工だそうです。

241017.jpg渡ろうと近づいてみたら、橋詰の左手に石碑が。こちらも橋同様、まだ新しそうですね。こんな地先感濃厚なところに、石碑というのもこれまた意外だなと、興味を覚えて引っかかってみることに。

表面に刻まれた字を読んでみると、「高石真五郎別荘跡」‥‥う~ん、誰だろう? 天端に説明板があったのでこれも読んでみると、毎日新聞社最高顧問、前の東京オリンピックでIOC委員だった方だそう。知りませんでした(あ、誤植見つけちゃった‥‥)。

説明文はさらに、高石さんの別荘のみならず、ご当地一宮が昭和初期まで別荘地として、多くの名士に愛されていたことも語っていました。勉強になります。

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とはいえ、流路ギリギリの地所に別荘が建っていたとは考えづらいので、河道改修が行われる以前は、川との距離も相応にあったのだと思われます。海にも近く、温暖でものなりもよさそうなご当地は、保養にもってこいの土地柄と見られたのでしょうね。

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241020.jpg舟通しの近くまで来ました。いうまでもなく嬉しさがこみ上げてきて、気持ちはたかぶるばかり。しかし、この厳重なフェンスの囲いっぷりったら!

閘室の上下流に長々と伸び、管理橋の橋詰も金網の向こうで、ろくな視点が得られそうにありません。とにかく近づけまいとする、かたくなな意志がビリビリ伝わってきました。少々凹みながらも、堰柱の側面に銘板発見! 気をとりなおし、見られるものは全部見てやろう!
撮影地点のMapion地図

(元年11月4日撮影)

(『松潟堰…5』につづく)

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タグ : 松潟堰松潟堰舟通し閘門一宮川