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旧吉野川河口堰…3

(『旧吉野川河口堰…2』のつづき)

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二つ積み忘れ。堰の下流側、対岸に3径間の水門があったので一枚。巻上機室の角に窓を持ってきた点が変わっています。

239067.jpgこの水門、「鳴門市水防計画【資料編】」(PDF)によると大谷川樋門、となっていますが、ストリートビューで銘板を見ると大谷川水門が正しい模様。鯔越水門でもそうでしたが、徳島県、どうも樋門と水門の区別があいまいな感じを受けますね。

積み忘れのもう一つは写真右、旧吉野川河口堰の堰柱にあった銘板の一つ。竣工時は、水資源開発公団時代ですものね。

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閘門を上流側から見たところ。他の堰柱と外観を揃えた巻上機室は、後扉室のそれにくらべて力強い印象。左手には、鋼管むき出しの桟橋が伸びていて、通航要請用の把手やマイクを収めたボックスが備えられています。

ちなみにバイパス設備はなく、注排水は扉体を細めに開けて行うタイプだそう。

239070.jpg扉体をアップで。閘室の高さにくらべて低いのは、後扉室のそれと同様ですね。

スキンプレートの水線近くに張られた横棒4本、フェンダーか何かかしらと思ったら、「今切川河口堰・旧吉野川河口堰の特徴」によると、防蝕のための電極棒とのこと。我々の艇についている、ジンクと一緒ですね。


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上流側から見た堰の全景。二段式の調節ゲートはオーバーフローを、一段式の制水ゲートでアンダーフローを分担し、扉体の運転によって流量の維持と塩水遡上防止を図っているとのこと。

扉体が頻繁に動くせいか、堰上下流には航行禁止区域が定められていて、ブイのフェンスで厳重に仕切られています。写真でも、オレンジ色の四角いブイが点々と見えますね。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14日撮影)

(『旧吉野川河口堰…4』につづく)

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タグ : 旧吉野川河口堰閘門旧吉野川大谷川水門