旧吉野川河口堰…2
(『旧吉野川河口堰…1』のつづき)
●閘門の右側の堰柱に掲げられていた、公告と題した通航船艇の上限寸法と通航時間。全長21m、幅6mと、小型の漁船や旅客船なら複数隻でもいけそうな寸法です。
詳しい諸元は「旧吉野川河口堰」(独立行政法人 水資源機構 旧吉野川河口堰管理所)にありますが、それによれば閘室内法は25m×7.3mとのこと。

●上流側なので、こちらのゲートが前扉室といっていいのでしょうか。後扉室のそれと違い、巻上機室が堰柱にくらべてぐっと大きく、左右を結ぶ部分は幅がしぼってあり凹型に造られているなど、少し凝った外観になっていますね。
他の堰柱と、巻上機室のデザインをそろえたものと思われますが、通航艇からの視線を考えると、上航・下航の区別がつきやすそうではあります。

●橋の上から後扉室を見て。ゲートの間から望む、青空を映して蛇行する雄大な旧吉野川の川面、いいですねえ。
堰柱と巻上機室がツライチで連続しているさまは、佐原の小野川水門(こちら参照)ほか、利根川畔にある“量産型”水門・閘門と近い雰囲気を感じさせます。あと、閘室側壁の高さにくらべて、扉体がずいぶん低いのが印象的でした。

●そして閘室。まっさきに目を引かれたのは、左手側壁奥、フェンダーと一体になったハシゴ! 「ラグーナテンボスの謎閘門…1」で見たものとよく似ています。これ、すごく気に入っているんですよ。ぜひ東京の閘門にも備えてほしいものです。
さておき、右手の側壁に掲げられた「←下流 上流→」の表記は、他所の閘門であまり見られないものですね。潮時によっては閘程が逆になる(下流側が高水位になる)ようですから、通航方向を確認する意味でも、必要なのだと思われます。
●「河口堰の閘門を通航されるみなさまへ」によれば、運転は管理所からの遠隔操作で、通航艇が閘室に備えてある呼び鈴のヒモを引けば、応じてくれるとのこと。このあたりの手法は地方ごとに違いがあって、面白いものです。
前扉室堰柱の橋上からよく見える位置に、銘板を発見。上流側のみですが、開閉装置と扉体、それぞれ1枚のメーカーズプレートが掲げられていました。扉体は7.3×7.3m、重量17t、昭和50年10月竣工。開閉装置は平成13年3月とありましたから、更新されたのでしょう。メーカーはいずれも栗本鐵工所。
【撮影地点のMapion地図】
(元年9月14日撮影)
(『旧吉野川河口堰…3』につづく)

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詳しい諸元は「旧吉野川河口堰」(独立行政法人 水資源機構 旧吉野川河口堰管理所)にありますが、それによれば閘室内法は25m×7.3mとのこと。

●上流側なので、こちらのゲートが前扉室といっていいのでしょうか。後扉室のそれと違い、巻上機室が堰柱にくらべてぐっと大きく、左右を結ぶ部分は幅がしぼってあり凹型に造られているなど、少し凝った外観になっていますね。
他の堰柱と、巻上機室のデザインをそろえたものと思われますが、通航艇からの視線を考えると、上航・下航の区別がつきやすそうではあります。

●橋の上から後扉室を見て。ゲートの間から望む、青空を映して蛇行する雄大な旧吉野川の川面、いいですねえ。
堰柱と巻上機室がツライチで連続しているさまは、佐原の小野川水門(こちら参照)ほか、利根川畔にある“量産型”水門・閘門と近い雰囲気を感じさせます。あと、閘室側壁の高さにくらべて、扉体がずいぶん低いのが印象的でした。

●そして閘室。まっさきに目を引かれたのは、左手側壁奥、フェンダーと一体になったハシゴ! 「ラグーナテンボスの謎閘門…1」で見たものとよく似ています。これ、すごく気に入っているんですよ。ぜひ東京の閘門にも備えてほしいものです。
さておき、右手の側壁に掲げられた「←下流 上流→」の表記は、他所の閘門であまり見られないものですね。潮時によっては閘程が逆になる(下流側が高水位になる)ようですから、通航方向を確認する意味でも、必要なのだと思われます。

前扉室堰柱の橋上からよく見える位置に、銘板を発見。上流側のみですが、開閉装置と扉体、それぞれ1枚のメーカーズプレートが掲げられていました。扉体は7.3×7.3m、重量17t、昭和50年10月竣工。開閉装置は平成13年3月とありましたから、更新されたのでしょう。メーカーはいずれも栗本鐵工所。
【撮影地点のMapion地図】
(元年9月14日撮影)
(『旧吉野川河口堰…3』につづく)

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