岡崎渡船…3
(『岡崎渡船…2』のつづき)
●船はスロープを離れてすぐ、護岸に触れそうなところで器用にくるりと180度回頭すると、対岸をめざし走り始めました。
抜けるような青空と穏やかな水面、緑濃い山並の波打つ稜線と、素晴らしいの一言に尽きる海峡風景。思わず「ああ、キレイだなあ」と口をついて出てしまうほど。バウランプは開いたままでしたが、風波の強い日は閉じることもあるのでしょうか。

●撫養川の北口を出ると、左手に大きな橋が見えてきました。白い桁橋が神戸淡路鳴門道の撫養橋、向こうの赤い桁を持つ吊橋が小鳴門橋です。
小鳴門橋は主塔の一つが、海峡中央にある鍋島から立ち上がっているのに目を引かれますね。全長441.4m、昭和36年竣工とのことで、翌37年に開通した若戸大橋とともに、国内にあるこの規模の大型橋としてはごく初期のものに属し、一時代を画した存在だったことでしょう。

●橋より手前の対岸に、クレーンが林立し本船が横付けしている一角があることに気づきました。造船所ですね。地図を見ると、徳岡造船だそう。本船の塗装が真新しいところから、艤装中でしょうか。クレーン群が背後の山肌にくっきり映えて、よく目立ちました。

●船尾オーニングの下から航跡を眺めて。快晴かつ穏やか、まさに絶好の水路日和、いや渡船日和であります。
もし撫養航路の便に乗ることができていたら、あの撫養川北口から左(写真では右手)に折れ、小鳴門海峡を西航してウチノ海に入ったんだよなあ‥‥と詮のない妄想。まあ、いずれ再挑戦を期するとしましょう。
●行き足が落ち、甲板員さんがロープを外しにかかると、もう土佐泊の渡船場が目前に。時刻表どおり約3分、まことにささやかな船路であります。
撫養川の東岸に、何の囲いもなく設けられた岡崎のそれと異なり、こちら土佐泊は短いながら防波堤を持つ、南東に向いたスロープの接岸設備。山肌が迫る水際に、こじんまりと固まった家並が好ましい雰囲気で、惹かれるものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(元年9月14日撮影)
(『岡崎渡船…4』につづく)

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抜けるような青空と穏やかな水面、緑濃い山並の波打つ稜線と、素晴らしいの一言に尽きる海峡風景。思わず「ああ、キレイだなあ」と口をついて出てしまうほど。バウランプは開いたままでしたが、風波の強い日は閉じることもあるのでしょうか。

●撫養川の北口を出ると、左手に大きな橋が見えてきました。白い桁橋が神戸淡路鳴門道の撫養橋、向こうの赤い桁を持つ吊橋が小鳴門橋です。
小鳴門橋は主塔の一つが、海峡中央にある鍋島から立ち上がっているのに目を引かれますね。全長441.4m、昭和36年竣工とのことで、翌37年に開通した若戸大橋とともに、国内にあるこの規模の大型橋としてはごく初期のものに属し、一時代を画した存在だったことでしょう。

●橋より手前の対岸に、クレーンが林立し本船が横付けしている一角があることに気づきました。造船所ですね。地図を見ると、徳岡造船だそう。本船の塗装が真新しいところから、艤装中でしょうか。クレーン群が背後の山肌にくっきり映えて、よく目立ちました。

●船尾オーニングの下から航跡を眺めて。快晴かつ穏やか、まさに絶好の水路日和、いや渡船日和であります。
もし撫養航路の便に乗ることができていたら、あの撫養川北口から左(写真では右手)に折れ、小鳴門海峡を西航してウチノ海に入ったんだよなあ‥‥と詮のない妄想。まあ、いずれ再挑戦を期するとしましょう。

撫養川の東岸に、何の囲いもなく設けられた岡崎のそれと異なり、こちら土佐泊は短いながら防波堤を持つ、南東に向いたスロープの接岸設備。山肌が迫る水際に、こじんまりと固まった家並が好ましい雰囲気で、惹かれるものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(元年9月14日撮影)
(『岡崎渡船…4』につづく)

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