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徳島へ行って来ました

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ホンモノのGoogleマップで徳島・鳴門を表示

9月14・15日は、徳島の水門・閘門や水路を訪ねてきました。

四国三郎の異名を持つ大河、吉野川が生み出した徳島市・鳴門市に渡る広大な沖積低地には、支派川や旧河道の名残りである水路群が、蛇行しつつ縦横に走っています。それだけでも惹かれるのに、複数の閘門が息づいているとなれば、興味のわかぬはずはありません。

239002.jpg加えて、本流のみを使った東西方向だけでなく、旧河道や澪筋、内海をたどって、徳島城下から鳴門に至る南北方の舟航を実現していた点も、大いに興味をそそられるものがありました。

本流をタテの放射線に例えるなら、ヨコのいわば環状線の機能を持つ舟航路を擁した地域は希少で、宮城、東京、新潟のそれが思い当るくらい。水運趣味的にてんこ盛りの魅力が詰まった地域といえるわけです。

さらに、その“環状線”に当たる舟航路を「撫養航路」と称して、いにしえの舟運をしのぼうとNPO法人「新町川を守る会」の手で運航している船があると知り、こりゃもう、是が非でも訪ねたいと思ったのはいうまでもありません。

しかし、徳島ゆきの計画を立てるたび、なぜか呪われたように外せない用事ができたり、悪天候に見舞われたりと、潰えること数度。これも初めての川でよく感じる「呼ばれていない」なのか? と、わが身の不運を嘆いたものです。今回、最初の計画から実に10年を経て、ようやく念願がかなったのでした。

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さて、日にちも決まってどうやら訪問のめども立ったので、撫養航路の乗船予約をしておこうと、「新町川を守る会」に電話したところ、電話に出られた方がまず「う~ん‥‥」と困惑の声。何か、雲行きが怪しくなってきた感じが‥‥。

その方は言葉を続けて、「9月14、15日は日中の潮位が低く、鍋川閘門付近の水深が足りず通れない。運航は難しい
いやもう、ガックリ来たことはいうまでもありません。「呼ばれていない」というか、10年に渡り訪問を潰えさせてきたナニカの“呪い”は、ここに至っても効力を失っていなかったのであります。

‥‥まあ、今回は悪天候であろうが、何があっても決行し、“呪い”を跳ねのける腹ではあったので、撫養航路はまたの機会の楽しみにとっておくこととし、まずは閘門や水路風景を現地に立って堪能すべく、機上の人となったのでありました。

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朝一番の便で、9時前に徳島空港へ降り立つことができました。前日の予報では、14日の徳島は曇りといま一つだったものの、ふたを開けてみるとご覧のとおり、カラリとした気持ちのよい快晴。“呪い”を跳ねのけた気がして、大いに意気上がったのでした。

239005.jpg空港を出てすぐ徳島市内には向かわず、見たいものがいくつかあったのでまずは北へ。

ご当地名産の蓮根畑や芋畑を眺めながら、国道28号線・撫養橋で新池川を渡って撫養町を北上。好天に恵まれて、あまたある内水や水門風景もひときわ輝いて見えることでしょう、期待に胸もふくらみます。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14・15日撮影)

(『岡崎渡船…1』につづく)

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タグ : 徳島市新町川閘門