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船底清掃の効果!

238001.jpgフジツボつけてデッドフル!」の後日譚です。フジツボをみっちりぶら下げたままでも、エンジンさえ健全ならば水路徘徊に差し障りはないものの、あのものすごい“抵抗値”を実感した後となれば、燃料をどれだけ無駄にするかと考えるだけで気が重くなります。

そこで、急ぎ上架して、船底の清掃と再塗装をお願いすることにしました。船台が空いたとの知らせを受け、8月11日にヤードへ回航。先行艇が水をしたたらせ吊り上げられてゆくのを、桟橋で眺めながら順番を待ちます。
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238002.jpg我が艇の順番がきました。吊り上げ時は降りるので、取り回しはスタッフにお任せですが、過去の上架はすべてインクライン式のリフトで、クレーンは進水以来初ということもあり、ちょっとドキドキ。

いつもなら上架は年に一回、なじみの I 社長のところまでのんびり回航してお願いするのがつねでしたが、今回は急いでいたため、失礼して急遽マリーナのサービスにお願いすることに( I 社長ごめんなさい)。

さて、フジツボがどれくらいひしめいているのか、船底を眺めるのが楽しみなような、恐ろしいような‥‥。

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すっ凄い‥‥。

喫水線付近からスケグまで、まあみっちり! 船首に白く見えるキズ、この間かっぱいたときにつけてしまったんだな‥‥失敗。

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生きてる‥‥みんな生きてるよ! あの毛みたいなのをわっしゃわっしゃ動かしてる! ((( ;゚Д゚)))

8月1日、この子たちのせいで17Ktしか出なかったけれど、一応全速を出したというのに、イキイキとみんな元気(笑)で、しかもはがれた跡がほとんど見られないのも戦慄する。フジツボの固着力、生命力って凄まじいんだなあ、と実感。

まあ、荒波が打ち付ける岩場に群生しているんだから、全速で走ったときの水流なんぞ、カエルの面に水といったところなのかしら。勉強になりますよフジツボさん。

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トランサムもご覧のとおり。船底と違うのは、船外機のクランプ周りのみ、黒い二枚貝のカラスガイ(?)が密生していたこと。凹凸のある場所を好むのか、また金属質のものに付きやすいとか、何か理由がありそうですね。

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しつこいようですが、そうそうお目にかかれない光景なので、もう一枚。いやもう、これだけ張り付いておれば、抵抗も大きいはずですわ‥‥。

喫水線近く、船底塗料がアバタ状に剥離しているのが見えますね。過去の塗り重ねで厚みが出たためのもので、こういった凹凸も抵抗の原因になっているでしょう。もともと行動範囲が狭く、おまけに水路徘徊が趣味とあっては高速を出す機会もそうそうなく、好みとしてそんなに飛ばす方でもないとあっては、船底の平滑度に関心が向かないのもむべなるかな。

しかし、今回の“抵抗値”を実感したことで、スピードはともかく、このままでは燃料を喰い過ぎるなあ、ということが気になってきました。スタッフも「これだけ塗り重ねてあると凹凸もあるし重いし、いい機会ですから完全に剥がして、平滑にしてから塗り替えては」と勧めてくれたことも手伝い、お願いすることにしたのです。



さて、塗装後のお話です。早くも15日には完了したとスタッフから連絡があり、待ちきれず17日に休みをもらって、受け取りにいってきました。ヤードにおもむき、船台に載せられた我が艇とご対面。

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キレイになったねえ‥‥(ノД`)・゚・。

あのゴツゴツ、デコボコだった水線下が、ウソのような美しい漆黒のつや消しに!

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塗膜も薄くなってスッキリ、研磨して凹凸もずいぶん少なくなり、ツルツルのサラサラです。まだ猛暑が続いているころだったので、作業はさぞ厳しいものがあったでしょう。職人さん大変お疲れさまでした、そしてありがとうございました‥‥。

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トランサムもご覧のとおり、貝で埋まっていたクランプのディテールもしっかり見えるようになって、耳掃除をした後のような爽快感が。ジンク(防蝕亜鉛)も替えた方がよかったかな‥‥。

この美しさ、滑らかさを目の当りにしたら、心を込めて施工してくれたスタッフに報いる意味でも、一度全速で走ってみなければウソというものでしょう! お礼を言上しながらヤードを離れ、自分の桟橋へ一旦戻って準備の後、勇躍出港!

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砂町運河を原速で西航。向かったのはもちろん、おなじみ東雲運河。両岸が荒い石組みの法面で消波能力に優れ、幅もあり直線で見通しもよいとくれば、トライアル水面として最高の環境。ウェィクボードのゲレンデとして常用されているのもうなずけます。

風は微風の向い風。東雲水門をくぐったところで、グゥーッとスロットルを倒し、船尾で高まる爆音を耳にしながら、GPSモニターの速度表示を注視していると‥‥。

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おおお、えらく加速がいい! いつもは頭を低くして、フロントグラスの陰にいればまず大丈夫な帽子が、簡単に飛ばされてしまうまでスピードが上がりました。
速度表示は、49.6㎞/h=約26.8kt! すでに、我が目を疑うほどのスピードが出ています!

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回転計の指針はおおむね5500。先日のデッドフルが5000超くらいで一杯だったことを考えると、フジツボの抵抗がエンジンにとってもいかに負荷になっていたかが、しみじみわかるというもの。プレーニングに入れないまま、引きずっていたような状態だったのでしょう。勉強になりますよ、ええ。

猛烈な風に帽子を押さえながら、これで安定したかな、と速度表示をチラッと見て、
えっ!?
と思わず二度見したのです!

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53.1km/h=28.67kt!!

いやあもう、「駆逐艦まであと一歩だな!」と、思わず気の狂った妄言が口をついてでましたよええ。
いうまでもなく、我が艇の速度記録です。飛ばす趣味はないとはいえ、未曽有の領域に到達した感動は大きなものがありました。我が艇の実力を引き出し、知らしめてくださった職人さんはじめヤードスタッフに感謝。船底をイチから塗り替えた効果、絶大なものがありましたよ!

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息詰まるような風と振動の中で、一人快哉を叫んでいたら、前方に行逢船が。あわててスロットルを引きしぼって行き足を落とし、名残惜しくもトライアルを終えることに。

行逢船は7月28日に台場で出会った、ピカチュウ塗装のスカイダック。これから東電堀に戻るのでしょうね。前回と違って、手を振ってもほとんど振りかえしてくれませんでした(泣)。直前までブッ飛ばしていたせいでしょうか、不審船認定されたようであります。

(元年8月11・17日撮影)

(『8月11日の運河風景…1』につづく)

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タグ : 砂町運河 東雲運河