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新装扇橋閘門通り初め…2

(『新装扇橋閘門通り初め…1』のつづき)

237041.jpg新扇橋の下で陽射しを避けながらの待ち時間。長い間楽しみにしていた扇橋閘門の再開と、一番乗りを控えて気は張っていたものの、何分この暑熱で、留まっているだけでツライのが正直なところ。

帽子はすでに汗でぐっしょり濡れ、くじけそうになる気持ちを、「もうすぐ通れるんだ!」との一点で奮い立たせての漂泊であります。ここで橋詰近くに、耐震工事の説明板を見つけ、気を紛らわせようと読み下す船頭。あっ、下の擬人化した挿絵、他の水門でもありましたよね。

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30分ほど経ったとき、後ろから間近に人声がしたので、霞む頭をはげましつつ振り返ると、数隻の真っ赤なカヤックが近づいてくるところでした。突然現れた風だったので、小名木川を真っ直ぐ東上してきたのでなく、大横川を経由してきたのでしょう。

いつもなら、ここで挨拶をし言葉を交わすなどするところですが、「後進をかけるとき、巻き込まないように気をつけないと‥‥」と、一つ注意事項を頭に刻み込んだだけで、まったく声をかける気にならなかったのが不思議なところです。今思うと、よほど暑さが堪えて思考が減退していたとしか、考えようがありません。

237043.jpg運転開始時刻の8:45を過ぎました。放送があって注水が始まるとか、扉体が上がるなどのアクションはなく、ハテ、と思って扉体に接近。

先ほどから、点検や記録を撮影するため、職員さんが何人か出入りしていましたが、ここで後扉室の管理橋に、二人の職員さんが姿を現わしました。何か不都合でもあったのかな?

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さらに待っていると、いきなりズォーッと水音がして注水開始! おお、あと少しで入閘できるぞと、スロットルをゴースターンに入れながらテンション上昇。

このとき振り返ってびっくりさせられたのは、カヤックの皆さんがいつの間にか、自艇の後ろすぐ近くに固まっていたこと! 朦朧としていたとはいえ、気づかなかった私もうかつでしたが、間合いは十分取っていただきたいものです。ここで初めて、「後進します、注水中で吸い込まれますから、離れた方がいいですよ」と声をかけさせてもらいました。

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バイパスに吸い込まれる流れが緩まって、さあ、いよいよ扉体が開くぞ‥‥とワクワクして待っていたものの、ゲートは沈黙したまま。おかしいな、と首をかしげていたら、しばらくしてカヤックの皆さんから「おっ、上がった」「上がったね」との声が。

えっ? えっ?
後扉室のゲートが上がっている!?

何で、何で? せっかく注水したのをわざわざ排水したの?
こっこれは、一番乗りの夢は露と消えるのか? 霞がかかったおつむに、不安が強く湧き上がったのでありました。

(元年8月1日撮影)

(『新装扇橋閘門通り初め…3』につづく)

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タグ : 小名木川 扇橋閘門 閘門 江東内部河川