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旧源森川周辺を歩く…2

(『旧源森川周辺を歩く…1』のつづき)

236006.jpgいったん浅草通りに出て業平橋を渡り、大横川親水公園の東側を北上して、北十間川樋門の工事現場のフェンス際に出ました。

写真はフェンスの網目にカメラを突っ込んで西側を見たところで、左の白い柵が親水公園の北端です。鋼管矢板など資材が置かれた奥に、小さく樋門が見えました。


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ズームでたぐり寄せると、おなつかしや北十間川樋門さんの姿が。手すりには安全標語、管理橋上(?)には仮設トイレが置かれ、手前には大小3台のユンボの姿も。

工事は護岸など、流路周りの耐震対策のようですが、樋門自体もかなり古いようですし、近いうちに扉体や巻上機の更新や、堰柱の補強などがおこなわれるのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

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少し東へ進むと、柵に掲げられていた「北十間川樋門耐震対策工事のお知らせ」。‥‥まあ、ウェブ上の告知で承知してはいたものの、北十間川樋門閘門化の夢が、完膚なきまで潰えたことをここで目の当たりにして、意気消沈の度合いも最大値であります。

「観光文化」213号の記事でも触れたように、詳細な完成予想図まで描かれ、その後通航船艇の許容寸法も決められと、10年余りの時間はかかったにせよ、実現に向けて少しづつ前進しているであろうと思っていただけに、現状を固定する耐震工事が実施されることを知ったときは、残念でたまらなかったものでした。

236009.jpg‥‥いや~‥‥。悲嘆にくれる脳内に合わせてか、梅雨空ますます濃く、スカイツリーの頂部も雲にうずまるほど。冴えない写真ばかりですみません。

水上観光の一大拠点である浅草を目前にして、分断されているがゆえに、舟行きがままならないことのもどかしさ。

お上の決めごとに、いち道楽者がものいいはつけますまいが、閘門の設置が実現していれば、スカイツリー前の北十間川がさらなる賑わいを見せたことだろうなあ、とせんのない妄想をふくらませてしまうのは、このもどかしい環境を前にすれば無理からぬことと、お許しいただけるかと思います。


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東武橋の上から視線をおろせば、美しくテラスが整備された水路にポンツン橋が浮かび、噴水がほとばしるおなじみの眺めが。

閘門が実現していたら、通航艇が狭い流路で苦労して転回したり、後進のまま離脱を余儀なくされるような運航上のデメリットも解消されるだろうし、乗客にとっては閘門通航そのものが、楽しいアトラクションとなっただろうなあ‥‥と、妄想はとどまるところを知りません。遠い将来、そんな水路風景が展開される時代が来ることを、静かに願いつづけるとしましょう。

(元年6月30日撮影)

(『旧源森川周辺を歩く…3』につづく)

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タグ : 源森川北十間川北十間川樋門江東内部河川