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江戸川散歩…5

(『江戸川散歩…4』のつづき)

7064.jpg澪筋を確かめて、ゆっくり遡上していると、矢切の渡しの矢切側から、一艘の和船が機走して下ってきました。これはどう見ても、対岸への渡しではありませんね。遊覧コースがあるのでしょうか。

我が艇に気づいた船頭さん、やおら立ち上がってハンドスピーカーを構え、「船着場につけるんなら、エンジン跳ね上げていかないと、つかえるよ!」とわざわざ注意してくれました。あ、ありがとう…。
船頭さんの口ぶりからすると、どうやら、柴又の船着場で一息入れるボートが多いようですね。

7065.jpg矢切側の渡し場。旗が掲げられているのが、「渡し舟運航中」のサインなのだとか。ご覧のとおりの満員ぶりで、桟橋には、まだ順番を待っている人の姿も見られました。引き波を立てないように、そろそろと失礼します。

状況いかんによっては、機走になる場合もあるそうですが、このときは櫓走でした。風や流速に逆らって、これだけの人を乗せた舟を歩かせる腕はさすが大ベテラン、と、その櫓さばきに見惚れてしまいました。

7066.jpg柴又の渡し場も同様、なかなかの盛況です。繁忙期とあって、二艘の渡し舟でピストン輸送のようですね。

矢切のそれより、若干上流側に位置していますから、舟は流れに逆らって、一旦上った後、少し下るような形で、柴又につけるのでしょう。


7067.jpg渡し場を過ぎたあたり、千葉県側の高水敷は、美しく芝を手入れした、ゴルフ場が続きます。

岸辺には木立があって、まるでデスクトップの壁紙に出てきそうな眺めですが、手入れの行き届いたコースとは対照的に、水際は土留めもほとんどない状態。増水したら崩れてこないか、ちょっと心配になりました。

7068.jpg矢切付近の浅水域を抜けると、少し水深も安定してきました。

ところで、江戸川下流域の名建造物といえば、映画の寅さんシリーズでもおなじみ、そう、アレ…。前方に見えてきました。これも久しぶりに、挨拶してゆくとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(21年6月7日撮影)

(『江戸川散歩…6』につづく)

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タグ : 江戸川矢切の渡し

コメント

No title

たびたび失礼いたします。外輪太郎さんが遭遇した、「渡し」ではない「矢切の渡し」の和船、これは小岩菖蒲園行きのものと思われます。正確な運航期間はわかりませんが、菖蒲の季節には運航しているようです。ちなみに菖蒲園側の船着場は旧水上バス用のものではなく、それよりも若干下流側に設けられていました・・・といっても、幅30センチほどの板を岸からかけての乗降でした。わたしは柴又側から2年前に乗船しましたが、「江戸川ライン下り・京成江戸川駅行き」「小岩菖蒲園行き」というのぼりが立ち、菖蒲園側では「柴又帝釈天行き」というのぼりが立っていました。観光コースとしては良いと思うのですが、葛飾区と江戸川区を結んでいるせいか、双方の広報誌ともPRされることがありません。

Re: No title

>はじめさん
なるほど、渡しだけではなく、ちょっとした観光航路もあるのですね。情報ありがとうございました。
しかし、江戸川を走る一般通船というだけでも貴重なのに、宣伝をしないというのはもったいないお話です。矢切の渡しはテレビなどでも盛んに紹介されていますが、こちらもぜひお願いしたいものですね。
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