5年ぶりに横浜へ…1

当日は幸いにして快晴でしたが、朝はまだ10℃台と肌寒いこと。渡ってきたばかりのツバメさんも、ふくふくと羽毛をふくらませて寒そう。ツバメは早いものだと3月末に第一陣を見かけましたが、今は巣の補修に忙しく飛び回っている段階です。

●出発前の準備中、爆音がするので顔を上げたら、大きな台船を豆曳船が押して運河を西航中。‥‥あっ、この白い曳船、伊澤造船前で見たことがある。船名は確か「UTSUMI 50」!
側面をシートにして軽量化を図った操舵室に、後にごついアームを伸ばした構造から、押船として使う際はアップするからくりであることは承知していましたが、いざそれが活用されているのを目の当たりにすると、まあ強烈なこと! そのろくろっ首のようなグロテスクな異形さに、口を開けて見入ってしまいました。

●まずは京浜運河に入ろうと港内に出て横切っていると、晴海埠頭に砕氷艦「しらせ」がもやっているのを発見。オレンジの舷側は遠目にもきれいですが、水線下の船底塗料はすっかりはがれ、氷海での苦闘が想われました。
しかし、晴海の建設ラッシュ、この距離から見ると凄まじいばかりですね。前にも同じことを書きましたが、海上に突如として軍艦島が出現したようです。

要目は「セメント専用船 清安丸」(宇部興産海運株式会社)をどうぞ。

●近づいて減速、船尾方向へ流しながら、その異形っぷりを堪能。「UTSUMI 50」に続いて、見た目の違和感が半端ないですね。外洋でピッチングが始まったらツラそうだなあ。
船橋を右舷後ろから見ると、つるりと丸く整形された前部と異なり、甲板の各層が露出していて、何やら船体を切断したシーンのよう。食玩のプラモで「連斬模型」と称し、各パートを断面のディテールまで再現した「大和」型戦艦のモデルがありましたが、まさにそれを眺めているような気分ではありました。
(31年4月13日撮影)
(『5年ぶりに横浜へ…2』につづく)

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