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川崎の枝運河めぐり…2

(『川崎の枝運河めぐり…1』のつづき)

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JFEの「超弩級舟屋」を北西側から改めて。本船が実際に入って、巨大なドンガラが一杯になっているところを見てみたいもの。手前側のコンクリート基礎上、支柱の取付座が橋の支承に似た形なのですね。

さて、本日何をさておいても見たかったもの、第一の目的地とした物件は、この「超弩級舟屋」のほぼ対岸にありました。

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新大扇橋(しんたいせんきょう)!
浅野運河の入口に架かる単葉式跳開橋! 構内の専用道とはいえ、可動状態にある実用の跳ね橋として貴重な存在です。有名な物件ですので、ご存知の方も多いでしょう。

錆色のプラント群をバックに初見した新大扇橋の第一印象は、跳開橋とは思えない、工業地帯らしい地味な鋼桁橋そのもの。中央の可動部分を支える基礎の大きさが、わずかに跳開橋らしさを感じさせはするものの、意識していなければ見過ごしてしまいそうなほどです。かえって背後に併設された三弦式の管路橋の方が、その高さゆえに目を奪われました。

228018.jpg少し北に移動して、浅野運河の軸線上から眺めたところ。写真右手、北側からドルフィン式の繋船施設が伸びており、橋の鑑賞にはいま一つです。管路橋の高さはいうまでもなく、船舶通航のクリアランスを確保するためでしょう。

なお本橋についての詳細は、「川崎区の宝物シート 新大扇橋」(PDF)にまとめられています。

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可動桁の先端から3分の1くらいの位置に、「緊急連絡先:水江保安センター」と書かれた電話番号が掲げられていました。先のPDFによれば、JFEスチ-ル東日本製鉄所の所有だそうですから、この番号も同社の一部署なのでしょう。

諸元を抜き書きすると、全長84m、昭和59年(記事によっては58年との記述もあり)竣工、橋名は両岸の地名、大島・扇町両地区から頭文字を取ったもの。先代は鉄道橋で、昭和14年に創架されたのですね。

気になったのは「全面改修」という書き方がされていたところ。「改修」という言葉からすると、旧橋の構造を一部流用したようなニュアンスにも読めますが、見たかぎりでは、古さを感じさせる部分はありませんでした。

228020.jpg橋に近づいてから、北詰をふと見ると、鉄道の踏切にあるものを流用したとおぼしき、遮断機と警報機が。跳開時、道路の交通を遮断するための設備ですね。

他地方の跳開橋はもとより果ては閘門まで、鉄道用の踏切設備が利用されているのはいくつか見たことがありますが、線路のないところにこれがにょっきり立っているのは、やはりミスマッチというか、ユーモラスな感じがします。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…3』につづく)

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タグ : 池上運河浅野運河新大扇橋