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木曽川・飛騨川舟筏路めぐり…2

(『木曽川・飛騨川舟筏路めぐり…1』のつづき)

224006.jpg頭首工を一枚撮ってからふと川面に目を落とすと、素朴な造りの和船が3隻。ご当地名物の鵜飼舟ですね。

舟筏路‥‥舟通しが設けられているということは、この手の地場の船たちが、頭首工の下流へ下航する用が結構あるということなのでしょうか。もっともこのクラスなら、「長瀞渓流下りふたたび…5」で見たように、大型トラックで積んでいった方が早いような気もしますが‥‥。

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脱線しますが、出発前、朝の散歩時に撮った写真から。

船といえば頭首工の上流、犬山橋の下にはご覧のような屋形船が数隻もやわれ、舟遊びの盛んなことが見て取れたのですが、この大きさならトレーラーで陸送するより、自航して舟通しを利用した方が、効率的な気がしますね。‥‥とまあ、舟通しの存在意義をあれこれ妄想したものの、実物を目にしないことには何ともいえません。

224008.jpg話を戻して、ライン大橋南詰に来ました。下流側の橋詰スペースには、犬山頭首工の就航を記念した立派な石碑が。碑文は「蘇水濃尾潤」、時の首相・佐藤栄作の揮毫によるもの。

ライン大橋は車道のみの2車線ギリギリで、歩いて舟通しまで近づけそうもありません。やむを得ず、橋詰からズームでたぐって、構造を検分してみることに。

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愛しの舟通しとの初邂逅です。手前下に見える、コンクリートで床固した高水敷から狙えればベストだったのですが、もちろん施設内とて立入禁止なのでした。

ほぼ道路と同じ高さに架設された、2本のI型鋼レールが橋から下流側に向かって伸びており、その先端にはゴンドラ様のものがぶら下がっています。いわば天井クレーンのような構造物に見えました。

右側の側壁が高められていることから、あそこに入った舟艇をクレーンでいわば上架し、下流側へ移動した後、吊り下げて泛水させる仕組みのようです。ゴンドラをアップにして観察してみましょう。

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レール上、パーツの一部かと思っていたら、羽根を半開きにして日光浴していた鷺君だったのはご愛嬌(笑)。

ゴンドラの下には、4本のワイヤーで枠が吊り下げられているのが見えました。ここに舟艇を載せて搬送するには、いかにも華奢に過ぎる感じですし、枠の下四隅にスリングポイントらしいものが見られることから、これは単なるフレームだろうと想像。さらにこの下へ船台か、船底を回すレザーベルトを介して吊り下げるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(30年9月2日撮影)

(『木曽川・飛騨川舟筏路めぐり…3』につづく)

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タグ : 舟筏路木曽川犬山頭首工