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7月22日の多摩川水門めぐり…2

(『7月22日の多摩川水門めぐり…1』のつづき)

221041.jpg大師橋上流、河中に立つ高圧鉄塔のあたりは、澪筋がいま一つはっきりしない区間があり、ちょっとドキドキするところ。おおむね河道中央から北岸寄り(東京側)を取って、あとは魚探の感に注意しつつ遡上します。

水面から生える(?)鉄塔は、こと可航水路では数が少ないせいもあり、惹かれる存在ではあります。ノッポの脚をズームでたぐって一枚。

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221043.jpgさて、大屈曲の外側に見えてまいりました、河港水門です。過去ログを見ると前回の訪問が20年9月5日

多摩川にはちょいちょい訪れていたのですが、どういうわけか足が向かず、実に10年ぶりの再訪なのでした。夏草の濃い緑豊かな高水敷の向こうに、あの特徴ある堰柱が、変わらぬ風情でたたずんでいます。


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ご無沙汰の一枚を真正面から。西には三栖閘門松重閘門のように、装飾性の高い(?)ゲートがいくつか現存していますが、関東で同レベルのものというと、河港水門をおいて他にないのではないでしょうか。もっとも、2つの閘門はすでに現役を退いていますが、こちらは保存でなく、稼働中というあたり興趣が注がれる点です。

何分夏の盛りとあって、澄んだ空気と抜けるような空は望むべくもなく、せっかくのいいお顔もシャープさに欠ける写真になってしまうのが残念でしたが、異彩を放つ堰柱と、夏草に覆われんばかりのレンガの法面、昭和一桁の水門の佳さが凝縮したような姿を前にして、しみじみ来てよかったと思ったものでした。

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しかし、護岸など垂直な部分だけでなく、法面まで丸ごとレンガで覆われている、というのはあまり見ないだけに、目の当たりにすると凄く新鮮です。さあ、くぐりながら堪能してみよう、と戻したスロットルをコツンと投入した瞬間、京急大師線の電車がゴオッと通過。

かつては線路をくぐって、造りかけの運河が伸びていたわけですが、埋め立てられた今も鉄橋はそのままです。後であの橋も眺めてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の多摩川水門めぐり…3』につづく)

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タグ : 多摩川河港水門