「源森川」に道草…4
(『「源森川」に道草…3』のつづき)
●屋形船にもやっていた、FRP和船に目を引かれました。船宿のテンダーでしょうか。
コンソールを船尾ぎりぎりに持って来たせいか、軽快で速そうな感じ。船尾周りをブルワークで一段高く囲っているのも、船首の反り具合とバランスがよく、悪くないスタイルです。
●繋留船の列はすぐに途切れ、可航幅がぐっと広くなりました。写真は西方を振り返ったところ。
高架線は徐々に水辺から距離を取り、岸との間にできた帯状の土地には、木が生い茂っています。この角度から見ると、ご覧のとおり高架線はすっかり木の陰に隠れ、まるで築堤のように見えます。
●最奥部には、紺色の鋼桁橋、小梅橋(A.P.+4.5m)が架かり、その奥に見えるスライドゲート群・北十間川樋門で、旧源森川は終わっています。
樋門の向こうに続く北十間川は、ご存知のとおり水位低下化河川で、この時点では約2mの水位差があるはずです。ここに閘門を造ってもらえれば、いずれ完成する、東京スカイツリーを間近に眺めながらの水路行が楽しめるのですが…と、例によって妄想。
●最奥部南側は、少し掘り広げられたような形になっていました。昔は船着場があったように思える造作です。
写真のすぐ右には、下水道局の業平橋ポンプ所がありますから、昔は汚泥や屎尿の積み出しを、船で行っていたのかもしれませんね。
●さて、道草もここでおしまい、転回して戻るとしましょう。
写真左手、全面にツタがかぶさって、水面をまたいだような異様な建物は、業平橋ポンプ所の施設です。ここから見ると、視界の両側に緑が広がって、山間の水路か、廃墟の間に迷い込んだような錯覚を起こしそう…。
都大路・隅田川から一本入っただけの、言わば都心の水路にもかかわらず、そののんびりとした空気は独特のものがあります。立ち寄るたびに、戦前の墨東の残り香をかいだような、そんな気分にさせてくれる川です。
【撮影地点のMapion地図】
(21年5月3日撮影)
【5月3日の項の参考文献】
川の地図辞典(菅原健二 著)之潮
江東内部河川通航ガイド 東京都建設局河川部
(この項おわり)

にほんブログ村

コンソールを船尾ぎりぎりに持って来たせいか、軽快で速そうな感じ。船尾周りをブルワークで一段高く囲っているのも、船首の反り具合とバランスがよく、悪くないスタイルです。

高架線は徐々に水辺から距離を取り、岸との間にできた帯状の土地には、木が生い茂っています。この角度から見ると、ご覧のとおり高架線はすっかり木の陰に隠れ、まるで築堤のように見えます。

樋門の向こうに続く北十間川は、ご存知のとおり水位低下化河川で、この時点では約2mの水位差があるはずです。ここに閘門を造ってもらえれば、いずれ完成する、東京スカイツリーを間近に眺めながらの水路行が楽しめるのですが…と、例によって妄想。

写真のすぐ右には、下水道局の業平橋ポンプ所がありますから、昔は汚泥や屎尿の積み出しを、船で行っていたのかもしれませんね。

写真左手、全面にツタがかぶさって、水面をまたいだような異様な建物は、業平橋ポンプ所の施設です。ここから見ると、視界の両側に緑が広がって、山間の水路か、廃墟の間に迷い込んだような錯覚を起こしそう…。
都大路・隅田川から一本入っただけの、言わば都心の水路にもかかわらず、そののんびりとした空気は独特のものがあります。立ち寄るたびに、戦前の墨東の残り香をかいだような、そんな気分にさせてくれる川です。
【撮影地点のMapion地図】
(21年5月3日撮影)
【5月3日の項の参考文献】


(この項おわり)

にほんブログ村
- 関連記事
-
- 江戸川散歩…2
- 江戸川散歩…1
- 「源森川」に道草…4
- 「源森川」に道草…3
- 「源森川」に道草…2
コメント
コメントの投稿
« 5月3日のトリさん l Home l どぶろぐ写経… »